オリジナルラヴ『風の歌を聴け』

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94年オリコンチャート初登場1位を獲得した、日本のポップ・ミュージックの金字塔。名曲「朝日のあたる道」を収録
オリジナル盤。

1993年冬のツアーをもって宮田繁男と村山孝志が離籍し、田島貴男、木原龍太郎、小松秀行の3人に、小松からの紹介で佐野康夫をレコーディング・メンバーに加えたラインアップでの最初の作品。このアルバムについて後年、田島は「これは今でも胸を張って聴いてほしいなと思えるアルバムですね。サウンド・プロダクションがいいし、グルーヴがあるアルバムだと思うんですよ。そこを聴いてほしいな。全員日本人のメンバーで、こういう太いグルーヴが出せてすごくうれしかった。その前にメンバー・チェンジをしたんだけど、佐野と小松の二人が入ったことは僕にとってすごく大きかったですよね。二人と最初に自分の曲を合わせた時の感動がすごく大きくてね、新しいアルバムのアイディアがたくさん出てきちゃって。それを存分にやったのが『風の歌を聴け』ですね」と振り返っている。
田島は、このアルバムではじめてプレッシャーを感じたという。その理由について「『EYES』、それからベスト盤をやったときに、僕が今までずっとやりたいと思っていたポップスの姿っていうのが実現してきたっていう実感を持ったんですね。音楽的にクオリティの高い、納得できるようなものを作り出せていて、なおかつポップスが持っている流行歌という側面…まぁ、売れるっていう言葉になっちゃいますけど、それが両方とも徐々に実現されてきたと。だからここでコケると台無しになってしまうな、みたいな気がよぎってね」「今までオリジナル・ラヴを支持してくれてきた人を“おっ”と言わせるものなら全然プレッシャーなしに作れたと思うしね。逆に売れるっていうことだけを考えて作るのもプレッシャーなしに行けたと思う。だから今までオリジナル・ラヴをやってきて“なんか自分はすごく面倒くさいことをやってんな”と思うような部分を、今回ここへきて改めて痛感したみたいな、そういう部分がすごくあった」と語っている。アルバムは先に発売日が決まっていて、時間がない中で曲作りに1か月、レコーディングも1か月という短期間で制作されたが、結果としてその期間の短さが、作品全体を貫く勢いにつながった。
M-6「心 ANGEL HEART」とM-10「朝日のあたる道 AS TIME GOES BY」はシングルと同一テイクで別ミックス。
初回盤はスリーブ仕様。アルバムのパッケージ・デザインについて、信藤三雄は「外装ケースが帯みたいなものだったらどうなんだろうなって思ったんですよ。捨てられるものでダストカバーという感じで。もうひとつは、この『風の歌を聴け』っていう日本語のタイトルの処理が難しい。これが帯で入っててもやだなしなあ、っていう。このボケ写真のヒントはリチャード・プリンス」「(ボケた感じは)プリントの際にそういう指示はしましたね、ボケたような感じでと」と答えている。バンド・メンバーのショットはシカゴで撮影され、あわせて「The Rover」「It's a Wonderful World」「朝日のあたる道」のプロモーション・ヴィデオの収録も行われ、後にヴィデオ・クリップ集『UNCHAINED』として発売された。

古いものですが、綺麗な状態です。
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