明治39年(1906)5月~12月の「模範田日誌」。
模範田は明治時代、官営で設置された農業試験のための水田。
筆者は模範田の担当人・小川嘉司三で、日誌には馬耕や稲熱病予防、肥料実験、耕地絵図などが記されている。
小川嘉司三は報徳運動家(二宮尊徳の報徳思想を奉ずる農業運動家)として知られ、新潟県岩船郡金屋村(現・村上市)で農業試験を担当していた。
小川は『慟哭記』という思想書の著者でもある。
7月17日条に「岩船ヨリ過燐散肥料」とあり、新潟県岩船郡から肥料の過リン酸を取り寄せた記述がある。
【参考文献】
『農業技術員三十五年回顧録』猪又農園、1936年
『日本報徳運動雑誌集成 別巻』緑蔭書房、1997年