★ポール・ゴーガン(Eugne Henri Paul Gauguin、1848 1903年)は、後期印象派を代表するフランスの画家。パリ生まれ。姓は「ゴーギャン」「ゴギャン」とも。35歳で株式取引店を辞し、次いで妻子とも別れて画業に専念。初めピサロに学び、印象派に接近したが、ブルターニュとマルティニク島を往復する間にサンテティスムに魅せられ、装飾性をもちながらも、単純な色彩と形態を通して精神の深みを追求し、独特の象徴主義絵画に到達した。エミール・ベルナールらとポンタベン派を形成している。その後ゴッホと共同生活したアルルや、10年余り滞在したタヒチ島で数々の傑作を残したが、マルキーズ諸島のドミニカ島で不遇と孤独のうちに死んだ。代表作に《黄色いキリスト》、《イア・オラナ・マリア》、《われわれはどこから来たのか。われわれは何か。われわれはどこへ行くのか》などがある。ゴーガンは《ノア・ノア》というタヒチ滞在の紀行文も書いている
★著者、ロバート・ゴールドウォーター(Robert Goldwater)は1907年、米国ニューヨーク生まれ。美術史家、アフリカ美術学者。コロンビア大学、ハーバード大学で美術史を学び、のちに博士論文を元に『近代絵画におけるプリミティビズム(Primitivism in Modern Painting)』を刊行して以降、原始美術(Primitive Art)の先駆者・権威として知られるようになっていく。クイーンズ・カレッジやニューヨーク大学で美術史の教鞭をとるほか、ロックフェラーの設立したニューヨークのプリミティブ・アート美術館(the Museum of Primitive Art)で初代館長を務めた。また、メトロポリタン美術館・原始芸術部門の諮問委員長なども務めた。妻は、世界的に有名なフランス人彫刻家ルイーズ・ブルジョワ。1973年死去(享年65)。