希少本 バイオリズムの基礎
G.S.トーメン 著
白井勇治郎 訳
日本バイオリズム協会 発行
1972年2版 (1971年初版)
約21.5x15.5x2cm
163ページ
※絶版
本書は、日本におけるバイオリズムの原典、バイオリズムに関する真の専門書。
バイオリズム計算法、計算式、バイオリズムチャート作成法、相性率の研究・求め方・相性率表、バイオリズム定規、出生月日のガイド数値表、出生年のガイド数値表、求める年月日のガイド数値表なども掲載した大変貴重な資料本。
バイオリズムとはなにか~生活をあやつる神秘なリズム~
誰にも好調・不調の波があるが、それが客観的な自然の法則の発見から出発して科学的に究明されたのが、バイオリズムである。
人間は誰でも、生れてから死にいたるまで、誕生の瞬間を起点として出発した3つのリズムのたえ間ない起伏にのって生きており、しかも、これらのリズムは、人間の体内で時計のように精確に、人間の身体・感情・知性の活動の変化をきざんでいる。
身体リズム:23日周期—身体、エネルギー、スタミナ、耐久力、攻撃力
感情リズム:28日周期—感情、直観、ムード、創造力、協調性、神経
知性リズム:33日周期—知力、論理性、記憶力、判断力、集中力、分析力
要注意日 身体・感情・知性それぞれ周期を異にしたこれらのリズムの組み合わせで、人間の日々のコンディションが決まる。リズムがプラスからマイナスへあるいはマイナスからプラスに転換する“切換え日”が、危険の潜在を教える“要注意日”である。
生、病、死、そして事故、過失の10例のうち7例が、この要注意日におきていることを、過去のぼう大な統計資料が実証している。
人間の体のもつリズムを意識し、前もってその上昇・下降、潜在的な危険日を知ることの応用範囲は、限りなく広い…………。
バイオリズムの利用
健康管理・事故防止・人事管理・能力開発・能率増進・受験勉強・結婚の相性調べ・男女の生み分け。
経営者・安全管理者・オーナードライバーの方に
①事故防止にバイオリズム管理を取り入れようとするならば、まず本書をお読みください。なぜならば―本書は世界に於けるバイオリズムの最も正しい指導書の一つだからです。
②アメリカでは、大小の企業・国家機関が続々とバイオリズム管理を取り入れて無事故運転に大きな成果を挙げつつありますが、その風潮をリードしたのが本書『バイオリズムの基礎』です。
(日本図書館協会推薦)
巻末には
群馬県警察本部交通部交通企画課でまとめた昭和45年度の群馬県下の交通事故死者全部のバイオリズムによる分析表、昭和45年度の室蘭警察署管内発生交通死亡事故当事者のバイオリズム分析表を掲載。いわゆる昭和の「交通戦争」が社会問題であった当時、切実に必要とされていたことが読み取れる、こちらも貴重な資料。
【目次】より一部紹介
はじめに
第二版の序文
第Ⅰ章:生命のリズムの発見
心理学者 ヘルマン・スウォボダ博士
医師 ウィルヘルム・フリーズ
人間に内在するリズムの発見
第二の生命のリズム
バイオリズムとジグムント・フロイド
知性のリズム
第Ⅱ章:生命のリズムの計算
研究報告の概要
バイオリズムの数学的規則性
バイオリズムとはなにか
バイオリズムチャート作成法の発達
懐疑論者と批判者
第Ⅲ章:バイオリズムとその作用
23日の身体リズム
28日の感情リズム
33日の知性リズム
バイオリズムから見た要注意日
危険な時期と出生時刻の重要性
第Ⅳ章:バイオリズム理論を応用して
先見は知恵
宇宙空間における生命内部のリズム
飛行と人為的過失
あるバイオリズム先駆者の経験
バイオリズムの計算法
簡単になった計算法
第Ⅴ章:バイオリズム研究の実際
証明―深遠にして平明
運動選手はなぜ記録を破るか?
精神集中とゲーム
第Ⅵ章:誕生――真実の瞬間
人はちがってもまったく同一のリズム
男の子か、女の子か?
バイオリズムは性別を予知できるか?
バイオリズムは運命論に通ずるか?
第Ⅶ章:バイオリズムと社会学
相性率の研究
相性率の求め方
相性率表
第Ⅷ章:バイオリズムは生活の進路に影響するか?
要注意日――心臓発作の信号か?
生涯のバイオリズムが判るか?
結論
第Ⅸ章:チャートの計算と記入の方法
バイオリズム周期の解釈
ケネディ,ジョンソン,フルシチョフの相性率
A表 出生月日のガイド数値表
B表 出生年のガイド数値表
C表 求める年月日のガイド数値表
文献
バイオリズム定規
バイオリズム・チャート
訳者あとがき
参考事故分析例
【訳者あとがきより】
バイオリズムが、日本にはじめて紹介されたのは、昭和39年,中央公論12月号所載のエバン・ジュロ(アメリカ)の《バイオリズムは人生を変える》(戸田奈津子氏訳)と題した論文で、これはかれの《Biorhythm: Your Ups and Downs》からの抄訳であった。
その後、日本ではいろいろとバイオリズムについて紹介されてきたが、その資料や研究の基盤となっているのが、すでに読者もお気づきと思うが、ここに訳出したジョージ・トーメン氏の《Biorhythm: Is This your Day?》である。いわば、本書は、日本におけるバイオリズムの原典であるといってよい。
しかし、バイオリズムの紹介の方法が当を得なかったために、一種のきわもの的な、いわば競輪・競馬の予想的な印象を、世間一般の人々が受けていることは、まことに残念である。だが、そうした風潮の一方、バイオリズムを職場の安全管理,人事管理,能力開発,能率增進などのために導入しようとする機運が、各企業体のなかに急激におきてきていることもまた事実である。とくに、事故防止対策としてのバイオリズムの適用が、バイオリズムによる事故分析という証拠資料にもとづいて、優先的に先行している。
しかしながら、バイオリズム導入に際して当初の障害は、バイオリズムに対する不信感、というよりもむしろ、占い的な、いわばあたるも八卦あたらぬも八卦的なバイオリズムに対する観念であろう。それは、バイオリズムの基礎知識をもたない人々を対象とするときに、当然予想される障害であるだろう。トーメン氏ものべているように、“懐疑主義は、時には、まちがいを犯したり、衝動的な決断を下すことから、人を守ることもあるが、完全に閉ざされた心というものは、進歩に対して破壊的である”。だが、トーメン氏自身が経験したバイオリズムを知ったときの最初の懐疑は、誰しもが一度はであう障害であるかもしれない。訳者自身も同じことを経験している。
残念ながら、日本にはバイオリズムに関する真の専門書は一冊も見あたらない。バイオリズムの先駆者スウォボダ、フリースが、バイオリズム理論をいかにして人々に納得させ、確認させるかということで腐心したかについて、本書でもいくつかふれているが、現在のような簡易なバイオリズム計算数表が完成されていなかった当時においては、かれらのひとかたならぬ苦労のほどが容易に察し得るであろう。(中略)
ナショナル・リード・カンパニーの技術者であるニューコム氏は、事故防止分科会で発言し、延べ200万人時間にわたる実験において、おのおのの工場で40パーセントの事故の減少の結果がでたことを明かにした。
ブリティシュ・コロンビア安全会議の年次大会(昭和45年度11月開催)を前にして、トーメン氏はバイオリズム理論を説明するためパンクーバーに招かれたが、その反響は熱狂的なものであった。そして出席した数多くの安全管理者は、その後バイオリズム理論による事故防止対策を進めている。この講演はラジオ数元のレビ1局により全カナダに放送された。(調査と応用の項、トーメン氏の最新書『あなたの調子の日々の指針』より)
本書に収めてある数多くのバイオリズムの事例は、トーメン氏のいう通り有名人なるがゆえに資料の入手が容易で、誰にでも確認ができる、という意味で提示したもので、例外的なものではなく、むしろ代表的なものと考えるべきである。事実その通りで、すでに本書によって、バイオリズム計算法をマスターした読者は、日常生活の現実にバイオリズムを適用して、その確認を求めることができるはずである。日本におけるバイオリズムの歴史は浅く,その統計資料も十分でないかもしれないが、幸いなことに、群馬県警察本部交通部交通企画課でまとめた昭和45年度の群馬県下の交通事故死者全部のバイオリズムによる分析表が訳者のてもとにある。この分析表は、同県警本部の交通企画課長石田甚三郎氏と同課の木村邦造氏の好意と協力の結果であるが,この分析表の特色は、交通事故当事者双方のバイオリズムが解析されていることである。おそらくこうした形のデーターで入手できた完全なものとしては、世界ではじめてのものではないかと思う。その一部の前橋署管内発生の交通事故死の分析表に簡単な解説を加えて提示しておいた。おそらく、読者はバイオリズムの確率の高いことにおどろくかもしれない。しかし、これは例外では決してないことを、群馬県下の各警察署管内の交通事故死のデーターについても同じであることを銘記すべきである。
「今日、電気の使用について、さまざまの法律的規制があるように、百年後、あるいはそれ以前に、この周期性理論が、たとえば病人の手術、またはなにかある激務につくばあいの予備のための応用に、法律的規制がなされるようになるであろう」というフリューの言葉をつけ加えておくことも、けっして無意味ではないであろう。