【 コルトン脇の熟成25年シャルドネ 】
『ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエに匹敵する』と言わしめた
伝説的なドメーヌ「シャルル・ノエラ」。
不運にも1988年にラルー・ビーズ・ルロワ(マダム・ルロワ)に売却され、その輝かしい歴史に一旦幕が下りました。
その偉大さや傑出したワインの存在感は心に残り
震える体験を何度かしていますが、
もう造られていないのですから世に出回る古酒のストックは減る一方。
伝説と化し近年はもうボトル自体をほとんど見かけなくなって来ていました。
数年前でもリシュブール・グラン・クリュは、20万円以上したと記憶します。
わずかに存在したが1本20~40万円はする
その幻のお宝ワインを通じて後世に伝えられてきた
偉大なノエラの歴史がいよいよ終わろうとしていた時、
実孫である「ステファン・モロー」が立ち上がってくれました。
自身のルーツであるドメーヌ・シャルル・ノエラがルロワに破格の値段で売却され、
消滅してしまったことを口惜しく思い、なんとか現代にその名声を復興できないかと模索。
紆余曲折を経て、
ラベルデザインも当時のままに現代に見事大復活を遂げたのです。
シャルル・ノエラという偉大な家系の恩恵によるネットワークと
ブルゴーニュNO.1クルティエ(ワインの仲買人)と呼ばれた父がいたことから、
すばらしい古酒の数々の発掘に成功。
古酒愛好家の垂涎の的となっています。
広大な情報網を持つノエラのブランドはその発掘力が群を抜いており、
ブルゴーニュでは絶大な信頼を得ています。
元クルティエならではのネットワークを最大限に活かして、
古き良きブルゴーニュの有力生産者の蔵に眠っているオールド・ヴィンテージのボトル買いも行っています。
その膨大なストックと品質の高さはブルゴーニュでも特に有名で、
ルイ・ラトゥール、ジョゼフ・ドルーアンやアルベール・ビショーなどの優良ネゴシアンもこぞって買い付けに来るほどです。
今回の出品の1本は、
『クリスマスの森の下と、美しい娘たち』
(Sous le Bois de Nol et Belles Filles)
と、なんとも詩的な美しい名前を持つ白ワインです。
正式なクリマ(区画)名ではありますが、
名前が長すぎる為に、現地では単に
「Les Belles Filles」だけを表記することも多い優良区画です。
この名の由来は、かつて近くの修道院にいた若い修道女たち(美しい娘たち)が
この斜面を散策していたことに因み名付けられた
という伝承が今も残っています。
黄金の丘「コート・ドール」の南半分、コート・ド・ボーヌの中でも最も北に位置する「ペルナン・ヴェルジュレス」村。
グラン・クリュであるコルトンとコルトン・シャルルマーニュを産み出す
「コルトンの丘」
を、アロース・コルトン村およびラドワ村と共有しています。
このワインを一言で表すならば…
『コルトンの麓で育った、知的で上質なシャルドネ』
ペルナン・ヴェルジュレスは、コルトン・シャルルマーニュのすぐ隣に位置する村であり、
グラン・クリュほどの濃密さほどはないものの
石灰質由来の気品あるミネラルと繊細さを手頃な価格で楽しめる
知る人ぞ知る魅力的なアペラシオンです。
標高260mの東向きの丘に位置し、
コルトン・シャルルマーニュの区画の斜め向かいにある最良区画
スール・ボワ・ド・ノエル・エ・ベル・フィーユ。
全て手摘みのシャルドネ100%を10ヵ月樽熟成。
美しい金色、蜂蜜や黄色い花、ノアゼット、シダなどの下草のアロマ。
シャルルマーニュより柔らかで比較的早く飲めるため、レストランからも人気があり、厚みがあり酸もしっかりとした上質シャルドネ。
2001年は、シャルドネの当たり年。
熟成は、四半世紀を迎えた25年モノ。
先に2002年が注目されたことで、見落とされがちですが、
熟成向きの素晴らしいブルゴーニュが出来た優良年です。
夏の行楽に、避暑地や海岸でのバーベキューでは、
ホタテの殻焼き、サザエのつぼ焼き、有頭海老の炭火焼きなどには、
石灰質ミネラルが、海の塩味と心地よく重なり、
地鶏のもも(塩)、豚肩ロースのハーブ焼きなど、
塩やハーブで素材を楽しむスタイルが良さそうです。
ズッキーニ、アスパラガス、パプリカ、とうもろこしなど
炭火で甘みが引き出された野菜と、このワインの酸味は最高のマリアージュでしょう。
夏の行楽に、しのばせてお出かけになると、
大変重宝する1本に成ること間違いナシです。