備前の炎が起こした表面の激しく流れる「胡麻・自然釉」と、その半面の一点の曇りもない引き締まった「青備前」。窯の中の「激流」と「静寂」という相反する環境をひとつの胴体に宿らせた、金重まことの緻密な計算と、備前の炎が起こした奇跡が融合した大傑作です。炎と灰が乱舞し、溶岩のようにドロドロと流れる「陽(動)の景色」と茶人が古来より最も珍重してきた炎を拒み、土の造形と静寂を宿した最高格の青灰色の「陰(静)の景色」の最高傑作です。灰や炎から完全に守られた高台内に、底部を斜めに断ち切ったような「糸切り(引き切り)」の跡と、むき出しになった土肌のじんわりとした橙色(火色・緋色)が絶妙です。
採寸(約):口縁 11.4cm(内径:5.3x5.8cm) 高さ 19.5cm 下部胴径 129cm
高 9.9x8.6cm 重さ 2020g。
備前焼愛好家のご入札をお待ちしております。