ハヤカワSA-7 3バンド 昭和23年 76セパレート型局発回路、中間周波数463kHz 2段増幅、貴重6Z-DH3実装、何もかもが珍しい

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Описание


ハヤカワ SA-7 1948

シャープブランドで名を馳せた早川金属工業。

発明家、早川徳治が率いたこの企業の強烈な個性は、
統制経済を強いられた戦時下においても損なわれることはなく、
戦後の復興期には、蓄積した知識、技術を活かした独自性の高い製品を送り出しています。

ラジオにおいてもしかり、何かしらチャレンジを感じる製品はシャープだったりします。
庶民のラジオは国民型の高1ラジオがほとんどの昭和23年当時、
占領軍GHQが発した短波放送聴取解禁、再生式ラジオ禁止令に対して
早川の出した答えが、このSA-7だったとすれば、
あまりの先進ぶりに、世間の驚きは大きかったのではないでしょうか。
戦後復興期におけるシャープ技術陣の心意気が感じられる並外れた製品だと思います。

・中波+短波2バンド(1.7 MHz~5MHz 、 7MHz~20MHz)
・3極管UY-76による独立オシレータと6W-C5混合
・中間周波(IF) 2段増幅による高ゲイン

発振管を独立させているのは、本格的な短波受信機であることを示しています。
IF 2段増幅については、ST管市販機では他に類例を知りません。
中間周波増幅段はゲインが大きいので、2段にすると高1スーパーより信号増幅率を大きくできます。
その中間周波数は463KHzであり、昭和25年以前に採用されていた周波数です。

さらに、この機の古さを示すものに、第二検波管の6Z-DH3があります。
後年の6Z-DH3Aとは異なり、トップグリッドを有するこの管は昭和22年~23年の限られた期間にのみ
製造されて絶版となった貴重管です。単品でマーケットに出てくることはまずありません。
いざとなったら、DH3Aが挿せますが、管頂部のグリッド配線をシャシー下の4番ピンに繋ぐ必要があります。
本機はこのDH3が現在なお働いてくれる所に大きな価値があります。

私がこの機に施した処置は以下の通りです。

・回路図復元
・背板復元
・スピーカーバッフル板復元
・ダイアルコード張り直し
・電源コード交換
・コンデンサ、抵抗器交換
・表示ランプ交換 (ランプが点かないバンドもありますが、全体に明るいので私は問題にしませんでした)
・筐体塗装
・シャシー美装
・IFT調整
・受信調整

背板やバッフル板のごとく、ベニヤ板で出来ていた部分は崩壊してスピーカーも脱落していました。
壊れたベニヤをパズルのように繋ぎ合わせた復元作業。新規製作のほうがよほど楽なのですが、
貴重なレガシーですから、かけらの一片たりとも捨てずに再生できました。

回路図は読めない部分もありましたが、写真起しからトレースしてA4サイズで復元しています。
そのコピーをお付けします。
よく見ると、IF二段のカソードバイアス抵抗が2kΩに採ってあって、これではプレート電流が過少かなと
思えますが、多段増幅ゆえの発振防止策なのかもしれません。

中間周波2段増幅によって感度・選択度が高いことは、各バンド試聴により実感します。
特に夜間の入感は素晴らしく、中波帯も短波帯も賑やかです。
ダイアル針をゆっくり滑らせてゆくと、時の経つのを忘れます。
上級機種なので、一般の5球スーパーのような気軽さはありませんから、
違いの判る慣れた方、マニアにお勧めしたいと思います。

一般事項として、真空管ラジオは良いアンテナや、条件が許せばアースもちゃんと取ることが大事です。
受信は地域、住居環境、住宅構造、室内ノイズ源に左右されます。
ご理解のうえ、入札をお願い申し上げます。








(2026年 8月 21日 22時 09分 追加)
最後の写真は with Pride and Dignityでした。
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