【 ロマネ・コンティとラターシュに挟まれた単独所有畑 】
ブルゴーニュ最高峰のワイナリーといえば、
「ロマネ・コンティ社」。
このロマネ・コンティ社が所有する
「ロマネ・コンティ」特級畑と「ラターシュ」特級畑、
2つの単独所有畑に挟まれる畑
「ラ・グランド・リュ」
を単独で所有する(モノポール)のが、この
「ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ」です。
1936年、INAOがブルゴーニュの格付けを制定した時、このラ・グランド・リュの畑は、
最良の立地条件を兼ね備えているにも関わらず一級畑に格付けされてしまいます。
1980年代になり、前当主フランソワの申請を受けて
INAOは、このラ・グランド・リュの畑の再査定を開始。
土壌分析、隣接する特級ワインとの比較試飲、近隣生産者との面談などを経て、なんと
1992年、晴れて「ラ・グランド・リュ」は念願の特級畑へと昇格を果たすのです。
ボルドーのシャトー・ムートン・ロスチャイルドの例を引き合いに出さずとも、
格付けを覆すことは並大抵のことではありません。
原産地呼称が制定されて以降、ブルゴーニュにおいて一級から特級への昇格を果たしたのは、
モレ・サン・ドニの「クロ・デ・ランブレイ」特級畑とヴォーヌ・ロマネのこの
「ラ・グランド・リュ」特級畑だけ。
フランソワ・ラマルシュの努力が報われた形と言えるでしょう。
ラマルシュ家のルーツは、1740年のヴォーヌ・ロマネ村に端を発します。
19世紀の後半から規模を拡大、20世紀当初から既に自社元詰めをスタートしています。
現在はフランソワの妹、ジュヌヴィエーヴが経理を担当し、ジュヌヴィエーヴの娘、ナタリーは母とともにセールスを担当しています。
栽培から醸造はフランソワの娘であるニコル・ラマルシュが指揮をとっています。
ブドウはすべて手摘みで選別されながら収穫され、ヴィンテージによって80~100%の除梗。
木桶にて15~18日間の低温発酵を行った後、木樽にて16~20ヵ月間熟成し、清澄と濾過をせずに瓶詰。
しっかりとした骨格と流麗な余韻が際立つ、逸品に仕上がります。
2004年は、コート・ド・ニュイの超秀逸年。
熟成は、22年の昇り盛り。
現存する2004年産ラ・グランド・リュで、
ここまで状態の良いモノを手に出来る機会は、
本当に稀です。
ゆっくりと低温セラーで長い時を経ている為、液体は極めて健全。
ここから更なる高みへと昇る段階にあります。
ブドウ品種は、ピノノワール100%
若いうちは、ただ飲みやすいと感じてしまうラ・グランド・リュですが、熟成により優美な華やかさや甘美なる旨みが開花していきます。
抜栓2日目は、より開いた果実味は実に甘く、驚くほどに長い余韻が継続します。
偉大なスケールの大きさや強烈さ、繊細で緻密、ピュア、やさしさの中にもしっかりと大地のエネルギーが満ちていきます。
その見事なまでの変貌にぜひ辿り着いてください。
既に22年の熟成を遂げていますが、鮮やかなルビーレッドの色調。
粘性はすこぶる高く、艶やか、宝石のような美しいグラデーション。
ラズベリーやレッドカラント、レッドチェリーといった上品で甘酸っぱい果実香に、キルシュ、野バラ、レモンピール、シナモン、微かにハーヴの香り。
時間の経過とともにジャムやリコリスのほんのりと甘い香りもあらわれ、なめし皮、紅茶、コーヒー、薫煙、オーク、ミネラルの香りが複雑に絡み合う。
品格が備わった魅力的なアロマとブーケ。アタックはソフトで、ビロードのようになめらかな質感。
ミネラルを豊富に含む豊かな果実味が華やかな含み香と共にじんわりと口中を満たす。味わいを支える酸は良質でクリア。
生き生きとしながらも丸みがあり、くっきりとした輪郭を形成し伸びやか。
「ロマネ・コンティ」と「ラターシュ」2つに挟まれるモノポール、
「ラ・グランド・リュ」こそ
真のブルゴーニュファンが恋焦がれる銘品です。
この1本にどれほどの価値があるかを肌で感じてください。