★アサー・シー・クラーク(Arthur Charles Clarke)は1917年、英国サマセット州生まれ。少年時代は天体観測を趣味とし、SF小説に熱中していた。1936年にグラマースクール卒業後、公務員を経て、1941年から46年まで英国空軍でレーダー技師を務め、1945年には人工衛星による通信システムを提案した。戦後、ロンドン大学のキングス・カレッジに入学し物理学と数学を専攻し、のち大蔵省に勤めるが退職。一方で2度にわたり英国惑星間協会の会長を務めた。1950年代から1970年代には、ロバート・A・ハインライン、アイザック・アシモフと並んでビッグ3と称されるなど、現代を代表するSF作家として活躍した。クラークの特色は、豊富な科学的知識に裏打ちされた近未来を舞台にしたリアルなハードSF作品群と、仏教思想に共鳴した「人類の宇宙的進化」を壮大に描く作品群である。代表作は『幼年期の終わり』、『2001年宇宙の旅』。短編では「太陽系最後の日」や「星」などが有名。1973年に『宇宙のランデヴー』で、1979年に『楽園の泉』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1987年には自身のアーサー・C・クラーク賞が発足。1956年からはスリランカ(当時セイロン)で暮らし、晩年まで小説を執筆した。1998年にナイトの称号、また2005年にはスリランカの最高勲章 Sri Lankabhimanya を授与された。多くの科学者や宇宙飛行士らと親交があり、何人かは小説に登場している。2008年死去(享年90)。