大きく角ばった刻印の形状から、バックの工場がマウントバーノンから現在のエルクハートに移転した最初期に当たる1965〜70年頃に製作された品と推察されます。バックは1990年代から製造工程の大幅な合理化を進めたと言われ、2005年には大規模なストライキにより工場ラインの大半がストップするなど、製造現場のモチベーションや品質の低下が指摘される時期がありました。本品はそうした合理化以前の製品で、コンピュータ制御のNC旋盤によるものでなく、職人が一つ一つ手作業で製作したものです。個体ごとに微妙な吹奏感の違いがある一方、手作りならではの味わいが感じられます。銀メッキ。やや深めのカップで、ソロ向きの柔らかな音色を特徴とする型番(
参考)。年代相応の傷やメッキ剥げなどありますが、シャンク歪みはみられず、十分実用可能なコンディションです。