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本品は、朝鮮医学を代表する古典医書 『東醫寶鑑』雜病篇 卷之九・卷之十 の合冊本です。
表紙には大きく 「東醫寶鑑」 と墨書され、本文の巻頭には 「東醫寶鑑雜病篇卷之九」、また別巻頭には 「東醫寶鑑雜病篇卷之十」 の題名が確認できます。
編者は朝鮮王朝時代の名医 許浚 です。
『東醫寶鑑』は、1610年に完成し、1613年に刊行された朝鮮医学・韓医学を代表する大医書として知られています。現在ではユネスコ世界記録遺産にも登録され、韓国では国宝にも指定されている非常に重要な医学古典です。国家遺産庁資料でも、許浚が中国と朝鮮で流通していた医書および臨床経験を整理した韓国最高級の医学書と説明されています。
※本品そのものが国宝指定本・ユネスコ登録原本という意味ではありません。
本書はその中でも 雜病篇の巻九・巻十 を収めた一冊で、実用性の高い内容が多く含まれています。
内容について
卷之九
卷九には主に、外傷・解毒・救急・奇病・雑方に関する内容が収録されています。
確認できる主な項目には、以下のようなものがあります。
- 諸傷
各種外傷、刀傷、金属による傷、打撲、出血など - 金刃傷
刀・刃物・武器による損傷 - 金瘡脈候
金創、すなわち刃物傷を受けた者の脈診 - 腸肚傷治法
腹部・腸の損傷に関する治療法 - 箭鏃及金刃中骨脈不出
矢じりや金属片が骨や体内に残った場合の処置 - 解毒
毒物、虫毒、動物毒、食毒などの解毒法 - 救急
急病・急変時の処置 - 怪疾・雜方
特異な病症や各種処方
本文中には、奪命散、導滯散、破血消痛湯、復元活血湯、活血散、花蕊石散 など、外傷・打撲・出血・血に関する処方名も見られます。
卷之十
卷十は 婦人、すなわち婦人科・産科関係の内容です。
確認できる主な項目には、以下のようなものがあります。
- 求嗣
妊娠・子を授かるための考え方と処方 - 相女法
女性の体質・状態を見る法 - 脈法
婦人病・妊娠に関する脈診 - 安榮散
- 地子湯
- 葵子茯苓散
- 忘憂散
- 參朮飲
- 百合散
- 馬兜鈴散
- 子嗽
妊娠中の咳症状に関する項目
婦人病、妊娠、胎児、産前産後の諸症状など、朝鮮時代の婦人科・産科医学を知るうえで大変興味深い内容です。
書誌・状態
- 書名:東醫寶鑑 雜病篇
- 巻数:卷之九・卷之十
- 形態:2巻合冊
- 編者:許浚
- 寸法:約 縦35.8cm × 横22.2cm
- 装丁:和装・線装風の古装本
- 印刷:木版本と思われます
- 内容:漢文、縦書き
- 状態:経年によるヤケ、シミ、汚れ、表紙傷み、角傷み、虫損、折れ、手擦れ、墨書、蔵書印などがあります。
- 本文は経年感がありますが、写真の通り文字は比較的よく確認できます。
- 表紙および本文に蔵書印・朱印が複数確認できます。
非常に古い本ですので、全ページの完全な確認はできておりません。
古書・古典籍にご理解のある方のみご入札をお願いいたします。
注意事項
古い時代の古書です。
経年による傷み、シミ、虫損、補修跡、折れ、汚れ、墨書、蔵書印などがあります。
写真をよくご確認のうえ、ご判断ください。
専門機関による鑑定書は付属しません。
時代・版種については写真にてご判断をお願いいたします。
ノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。
領収書が必要な場合は、落札後にお申し付けください。
発行対応いたします。
韓国から丁寧に梱包のうえ、追跡可能な方法で発送いたします。