本品は中国清時代康煕正規官窯、郎廷極が景徳鎮御窯総監督官在任時に焼造した米黄釉五彩五龍紋大型鉢となり、底に「純一堂」赤銘が残る官中之官の希少な郎窯御督官窯磁器です。
【純一堂 歴史典故・官窯の由縁】
「純一堂」は康煕皇帝が郎廷極に直々に御賜した専用堂号です。郎廷極は康煕期に江西巡撫に就任、景徳鎮御窯工場の総監督を兼任し、後世に名高い「郎窯」を開創した人物です。
御窯工場の公式規格の胎土、釉薬、絵付職人を使用して制作されるため、一般民窯とは雲泥の差があり、年号銘の通常宮廷官窯よりも特別な恩寵を受けた督陶官専属官窯品、いわゆる「官中之官」として古陶磁界で珍重されています。
【器型と紋様の特徴】
器身全体に柔らかな米黄色の地釉が施釉され、時代を経た穏やかな釉肌の風合いが魅力です。五彩により龍紋が描かれ、合計五頭の龍が配された五龍吉祥図となります。
・鉢内底面:団龍1頭
・鉢外壁四方:団龍4頭
五龍紋は「五福到来、権威隆盛」を象徴する最高クラスの宮廷吉祥紋様で、龍の鱗、髭、火炎紋まで繊細に描写され、康煕期官窯絵付の迫力が見事に再現されています。口径22cmの大型サイズは、当時高位贈答・室内陳列用として制作された上位クラスの器物です。
【サイズ】
直径:約22cm
高さ:約10.1cm
【状態詳細】
・器内側から側面に一本貫通亀裂が走っており、古い伝統修復技法である鋸釘にて固定補修が施されています。鋸釘で亀裂を抑えているだけで、器体に欠損、穴あきは一切ございません。
・五彩絵付部分に経年によるわずかな擦れ、釉面に自然な小さな経年シミ、焼成時の微小な黒点が散見されます。
・高台内の「純一堂」赤銘は鮮明に残存し、康煕時代の銘記書風をしっかり確認できます。
・全体として官窯としての時代雰囲気、絵付の芸術性は完全に保たれ、純一堂銘の大型五龍鉢は存世数が少なく、コレクション価値が非常に高いお品物です。
亀裂と鋸釘の箇所は掲載画像にてご確認いただけます。細部をよく見た上で、ご納得されてからご入札をお願いいたします。
【付属品】
本体のみ、桐箱などの付属品はございません。
【注意事項】
・撮影の照明、モニター環境により米黄釉と五彩の色彩に若干の誤差が生じる場合がございます。
・手作業で採寸を行っておりますので、数ミリ程度の寸法誤差はご容赦ください。
・発送時には多重の緩衝材を使用し、厳重に梱包して発送いたします。
・入札前にご質問があればお気軽にお問い合わせください。いたずら入札はご遠慮ください。
(2026年 6月 17日 7時 31分 追加)・龍紋の表面に経年による汚れが付着しておりますが、洗浄によって除去することが可能です。