【 「幻」の特級畑 】
酒神バッカスの顔とイエローラベルでお馴染みの「ルイ・ジャド」は、
グラン・クリュからA.O.C.ブルゴーニュに至るまで、同等の熱意を持ってワイン造りを行う生産者。
1859年の設立以来、
『自らが誇りとするブルゴーニュの真のテロワールを、ワインを通じて表現すること』
をモットーに掲げます。
ネゴスとしても幅広いラインナップを網羅している為、
日本でも巷のワインショップには当たり前のように陳列されるメゾンではありますが…
今回出品の1本は、そんじょそこらのジャドとは全くの別物。
『ブルゴーニュ好き』
を公言する方は、必ず経験すべき銘柄であり、ジャド自らが畑を管理する
『ドメーヌもの』
になります。
「ジュヴレ・シャンベルタン」は、
『ブルゴーニュ王』
『王者のワイン』
と呼ばれ、
ナポレオンがこよなく愛したグラン・クリュ「シャンベルタン」を抱える銘醸地。
ワイン聖地「グラン・クリュ街道」の最北にあり、
ブルゴーニュ地方最多9つの特級畑を擁する
圧巻のアペラシオンです。
ピノノワールからなる赤は、緻密なタンニンと果実の凝縮感を備え、
端正な酸と慈悲深いミネラルを持ち合わせる、
ブルゴーニュ随一の鮮烈で堅牢なワインを産み出します。
彼らが、自社畑で手掛けるジュヴレ・シャンベルタン 一級畑
「クロ・サン・ジャック」は、特級に値すると言われます。
ブルゴーニュを知り尽くす実力派ドメーヌの
極めて極めて高い評価を浴び続ける、
“幻の特級畑”「クロ・サン・ジャック」の出品です。
孤高の天才「アルマン・ルソー」
女性ヴィニュロン「シルヴィ・エスモナン」
に次ぐ3番手、1.0haの主要所有者であり、
エレガントで洗練されたスタイルを得意とします。
Clos Saint-Jacques(クロ・サン・ジャック)は、フランス・ブルゴーニュ地方ジュヴレ・シャンベルタン村に位置する一級畑。
ジュヴレ・シャンベルタンの一級畑の中でも最も高く評価され、
特級畑(グラン・クリュ)に匹敵するとみなされることも多い特別な区画です。
区画全体の面積は約6.7haと小さく、
現在この畑の葡萄を手掛ける生産者は
「アルマン・ルソー」(2.21ha)
「シルヴィ・エスモナン」(1.60ha)
「ルイ・ジャド」(1.0ha)
「ブリュノ・クレール」(1.0ha)
「フーリエ」(0.89ha)
の5つのドメーヌのみ。
歴史もドラマチックで、巡礼路の伝説から格付けを巡る逸話まで、このワインには数々の物語が隠されています。
クロ・サン・ジャックという名称には巡礼の時代からの伝説が秘められています。
昔、この畑で聖ヤコブ(聖ジャック)像が発見され、そこがサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の休息地となっていたことから、
この名が付けられたと言われます。
ちなみに「クロ(Clos)」とはフランス語で石垣(囲い地)を意味し、
この土地を開墾した修道院が
『優れた畑の目印』
として石垣で囲んだことに由来します。
クロ・サン・ジャックのボトルを開けるときにはそんな歴史ロマンに思いを馳せることができるでしょう。
クロ・サン・ジャックには、
『幻の特級畑』
とも呼ばれる、格付けにまつわる秘話があります。
1930年代にブルゴーニュで特級(グラン・クリュ)の公式格付けが制定された際、
本来ならクロ・サン・ジャックも特級に昇格しても遜色ありませんでした。
しかし当時この畑を単独所有していたモンシュロン伯爵は熱烈な王党派で、
『共和制政府の格付けになど自分のワインを組み込みたくない』
と申請書提出を拒んだのです。
伯爵は審査会で尊大な態度をとって顰蹙を買ったとも伝えられ、
その結果誰も代わりにこの畑を推薦せず、
クロ・サン・ジャックは公式には特級を逃して一級のままとなりました。この経緯から
クロ・サン・ジャックは
『幻の特級畑』と称されるようになり、
実質的には特級と同等の扱いを受けてきました。
実際、ブルゴーニュの専門家たちもクロ・サン・ジャックは他の一級より抜きん出ており
『名前以外は特級と変わらない存在』
と評価しています。
その後モンシュロン伯爵が亡くなると、1954年に畑は売却・分割され、
ドメーヌ・アルマン・ルソーやフーリエなど現在の複数の所有者に受け継がれていきます。
こうした歴史のドラマもまた、クロ・サン・ジャックというワインの奥深い魅力になっているのです。
2014年は、黄金の丘「コート・ドール」の秀逸年。
8月末の理想的な天候にも恵まれ、
収穫時期をじっくりと見極めることに成功して、
凝縮感と豊かさ、美しさとミネラル感が共存した真の優良年です。
複雑味に溢れてテロワールが表現された素晴らしいヴィンテージ。
ジャドがリリースするワインの中でも最高の銘柄であり
最も長寿になる可能性があると評価されます。
今後の長期熟成ポテンシャルを秘めた出来栄えです。
ブドウ品種は、ピノノワール100%
熟成は、12年。
最大の所有者「アルマン・ルソー」のクロ・サン・ジャックは、
40万円超の価格が付く高嶺の花ですから
ルイ・ジャドのクロ・サン・ジャックは、
見つけたら『即買い』の1本と言えます。
ゆっくりと低温セラーで長い時を経ている為、液体は極めて健全。
ここから更なる高みへと昇る段階にあります。
『見逃し厳禁』
偉大なるシャンベルタンの血統です。
ジュヴレ・シャンベルタンのワインらしい力強さと豊満さに加えて、
凛とした酸と滑らかできめの細かいタンニン、エレガントさを持ち合んわせた
類稀なる逸品と言えるでしょう。
手にしたくてもなかなか手に出来ない
『ほぼ特級』
は、舌の肥えたブルゴーニュラヴァーを
存分に楽しませてくれます。
セラーにストックし、ゆっくりと時間をかけて堪能したいワインであり、
真のブルゴーニュファンが恋焦がれる銘品です。
この1本にどれほどの価値があるかを肌で感じてください。