当出品物は、昔のフラッグシップ "SRM-T1" が源流で
以降、SRM-T1S~SRM-006t とモデルチェンジを経て、熟成を重ねてきました。
同社のドライバーアンプの中では、中核となる機種です。
初段にローノイズFET、出力段には双三極 真空管を用いた ハイブリッドな2段構成で
スタックスの伝統である、バランス増幅/DCアンプといった内容は
このモデルにおいても、脈々と継承されております。
経験則から申し上げるならば、真空管の劣化を気にされる方が多いのですが
過度に心配しなくてもいいのではないかと考えております。
当方はSTAXのドライバーアンプのほとんどを一度は所有してみたことがありますが
真空管を搭載した機種で、球の不具合で不調になったことは、一度もございません。
そのキーパーツである球は、現行品である ロシア製 Electro-Harmonix(エレクトロハーモニクス)の
双3極管=6CG7 が 2本 採用されております。
当機種は、SRM-006tSのモデルチェンジ版にあたるわけですが
内部の基板レイアウトを全面的に変更、電子パーツの配置に最適値を求めてのことと思いますし
電源部に従来の高電圧回路用に加えて、低電圧回路用の巻線を追加した、新しい設計の電源トランスを採用。
消費電力が 従来の 49W から 38W に軽減されており、電源の効率化が実現しました。
剛性をアップさせた 新型のシャシは、物理的な外来ノイズの影響を抑制するなどの
数々のブラッシュアップが結実したことにより、僅かですが Fレンジが向上。
(SRM-006tS=DC~80,000Hz → SRM-500T=DC~90,000Hz)
いつものように ボンネットを外して、内部を公開したかったのですが、使われているネジが
特殊な極細のトルクスで、該当する工具を持ち合わせておりませんので、断念しました。
使用に伴うキズやスレはございますが、目立つ大きなダメージは見当たりませんでした。