なつかしい芸人たち 色川武大 昭和の大衆演劇全盛時代、ここには彼の同胞がいた―はみ出し者への共感が滲む、奇人・落ちこぼれ36の肖像!

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自宅保管の品です。中身は新品同様大変美品ですが古いものですので、表紙や帯など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。


なつかしい芸人たち 色川武大

どこまでも世間と合わない自分だから、いずれは窮死するのだろう。そう感じながら、少年は浅草六区を歩いていた。昭和の大衆演劇全盛時代、ここには彼の“同胞がいた――。「麻雀放浪記の阿佐田哲也」として人気作家となった後も、異端の芸人に惹かれ続けた色川武大。エノケン、ロッパ、時代を下ればトニー谷、五代目柳朝……。はみ出し者への共感が滲む、奇人・落ちこぼれ36の肖像!

目次

化け猫と丹下左膳
馬鹿殿さま専門役者—小笠原章二郎のこと
アノネのオッサン
故国喪失の個性—ピーター・ローレ
流行歌手の鼻祖—二村定一のこと
ガマ口を惜しむ—高屋朗のこと
誰よりトテシャンな—岸井明のこと
マイナーポエットの歌手たち
チャンバラ映画の悪役たち
パピプペ パピプペ パピプペポ—杉狂児のこと〔ほか〕

レビューより
トニー谷。この人の山あり谷ありは、リアルタイムで知っている。進駐軍しこみか何か知らないが、英語をまぜたトニー語。(Tonninglish) 楽屋では傲慢無礼。舞台でも客をいじる。子供が誘拐されたときは、やはり人の親。全盛を過ぎ困窮したころのエピソード。永六輔氏がある駅の階段でへたりこんでいる老人を見かけ、声をかけられるので見ると、トニーであった。


個人的には生涯の愛読書ベスト5にランクインする、色川武大の名著。何度読んでも飽きない。著者は昭和4年生まれで、彼が物心ついた昭和10年代はTVはもちろんないし、ラジオに出演できる芸人も、ほんのひとにぎりだったそうである。であるから当時の芸人たちの多くは、実演で勝負するしかなかった。そういう時代に中学を不登校になっていた色川少年は、補導員の目をかいくぐって映画館や演芸場に出没するか、自宅にこもって洋の東西を問わず、芸人の研究に没頭していたそうである。



作家、ギャンブラーであると同時に、無類のエンターテインメント(映画、舞台、演芸)通でもあった色川武大氏による、忘れ得ぬエンターテイナー(野球選手、相撲取りも)たちに関する慈愛に満ちた36編のエッセイ集。エノケン、ロッパ、金語桜など、誰もが知る人物も含まれているが、ほとんどが、現在では名前を忘れられているような人物を取り上げているのが、色川氏らしい人選だ


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