長岡鉄男のDynamicTest(FMfan)より
従来のYAMAHAのPlayerからするとかなり方向転換したような、といって、変わったことをやっているわけではなく、
むしろオーソドックスに徹した形のPlayerである。キャビネットはパーチクルボード積層くり抜きで、表面は黒塗りの突板。
重量感、高級感のあるキャビネットだ。厚さ57mm、くり抜きは必要最小限に留めており、
見事なできばえ。総重量も14kgとかなりのものである。必要最小限のくり抜きは鉄板でカバーしてあり、
これの共振の影響を確かめるために外してみたが特に変化なし、従ってカバーの影響は無視できる。
くり抜きキャビネットのよさが十分に発揮されている。
フォノモーターはFGサーボDCホールモーターによるダイレクト・ドライブ。ターンテーブルは実測1.6kg、周辺部に厚みを持たせているが、
同心円と放射状リブが入っているので強度は十分。テーブルシートは365g。従来の、レコードを浮かせて、宙に支える方式から180度転換、
レコードにべったりと密着するタイプで、質のよいもの。ただし、2つ問題点がある。
第一は8本の放射状の溝が切ってあること。これは、万一、シートの上に針が下りた場合、針を決定的に破損する可能性をもっている。
第二は、ターンテーブルは中心部直径15cmがへこんでいるのに対し、シートは直径11cmが下に出っ張っており、
ターンテーブルと、テーブルシートとの接触が完全ではないということ。なぜこうなっているのか、理解に苦しむ。
ストロボは自照直視式だが、色が薄く、明るいところではよく見えない。それだけうるさくないともいえる。
トーンアームはユニークである。大型重量級のアームベース。驚くほど強靭で重量級のアーム上下機構。
最もそれ以外は特に変わった点はない。アームレストはがっちりしていていいが、インサイドフォース・キャンセラーは、
キャンセルできないので、針圧調整のときに不便だ。しっかりしたアームだが、少しなきがある。ウェイトにガタがあるのも気になる。
カートリッジレスだから、シェルだけ付いているが、このシェルはマグネシウム合金のダイキャスト。
丈夫で軽くてなりにくいとされているが、僕はいろいろのマグネシウム・シェルをテストしてみて、
やはりシェルはアルミに限るという結論に達している。テクニカのMG-10と共に、実用になるものだとは思うが、
僕個人としては使いたくない。ダストカバーは丈夫で鳴りにくい。わりと質の良いものだが、
それでも、演奏中は外しておく方がモアベターだ。
フォノモーターのトルクはわりとある方。回転ムラ、SN比はまず問題ない。ハウリング・マージンはかなり大きい方で、
このクラスのPlayerの中では1,2を争うものと思う。猛烈にゲインを上げていくと、キーンという音でハウリだすが、
これはターンテーブルの共振によるものであることを確認した。このハウリングはテーブル・シートの工夫で、
もう少し抑えられるはず。そうなればハウリング・マージン抜群のPlayerとなろう。
各種カートリッジを取りつけてのヒヤリング・テストでは、低域はドスン、ズドンとダイナミック、超低音がやや不足気味だが、必要な帯域では十分な質感と立ち上がりを持って低音が出てくる。
高音は明るく華やかで、少し色づけを感じるが、低域とうまくバランスして、豪快な音を聞かせる。
従来のYAMAHAのPlayerとはやや異なったキャラクターを持っているようで、ウルトラ・マニア向きではないが、
マニアや一般ユーザー向きとしては推奨できるものだ。
テーブル・シートの改善でターンテーブルの鳴きを完全に抑え切れれば、音質はさらに向上しよう。
本機も私のお気に入りのアナログレコードプレーヤーです。
私は故長岡鉄男氏のファンですが、このプレーヤーは長岡氏が高く評価していました。私もそのレビューを参考にして入手し使っていました。
その後、VictorのTT-81ターンテーブルを使って長岡式の積層合板プレーヤーシステムを作り今でも使っています。
TT-81を購入してモーターを見てみるとYP-D7と全く同じモーターを使っていた事にちょっと驚きました。
その後そのYP-D7は手放してしまいましたが、また気になって入手して使ってみて
やはり当時の長岡氏の言うとおり素晴らしい機種であった事を再確認してすっかり気に入ってしまいました。
本機は複数台入手した中で動作良好な一台を簡単にメンテナンスしたものです。
本機クラスの本格的プレーヤーでは新品時にカートリッジは付属しませんでした。
そこで即決で購入された方には特典としてADC製IMカートリッジQLM34mkⅢとテクニカ製スタビライザーAT618をお付けします。
QLM33mkⅢは癖がなく色づけの少ない、さわやかで素直な音質のカートリッジです。エントリークラスのQLMの中では上級機になります。
以前丸針のQLM33mkⅢをお付けしましたがこちらは楕円針仕様です。楕円針らしい繊細でとても素晴らしい音でした。
使用時間はわかりませんが現状問題なく良い音が出ています。シェルは軽針圧向けの軽いテクニカ製の物を組み合わせました。
リード線はちょっと高級なリッツ線のようです。
中古ですが傷も殆ど無くクリーニングしてとても綺麗。取扱説明書コピーもお付けします。重めのスタビライザーは非力なモーターには負担がかかってしまいますが強力モーターの本機では問題ありません。 私の絶対お勧めの組み合わせです。即決価格は少し高額にはなりますが絶対に損はさせません。
この機会にぜひ即決で購入される事をお勧めします。
本機以前、ヤマハはDD第一人者のTechnics/松下製のモーターを使っていましたが
このYP-D7シリーズ以降はビクターのモーターを使うようになりました。その後のあのGTシリーズもビクター製との事です。
ビクターやマイクロも松下製のモーターを使っていましたが、ビクターは自社で高性能のモーターを開発後瞬く間に各社に広まったようです。
当時のこのヤマハのシリーズ上位機種やビクターのTT-71/81/QL-7Rなどはすべて同じモーターを使っています。
本機はその中でもやや低価格のクラスになりますが、ずっと上位の機種と同等の性能のモーターを使っているわけです。
確認を兼ねてモーターはFG基板を外し、ローターを外して古い油をふき取り新たに超潤滑性の特別なオイルを注油しました。
タバコのヤニなどで茶色く汚れる事の多いプレーヤーですが全体を特殊なワックスなどでクリーニングしました。
年式なりの僅かなキズ、スレはありますが概ね綺麗と思います。
ダストカバーもコンパウンド磨きましたが、若干細かいキズがあります。
プラッターのストロボ部はちょっと面倒ですがシルバー部分を磨き、黒部分はワックスをかけてくっきり鮮明に表示します。
添付の画像をよくご覧になってご検討ください。写真は下手で申し訳ありませんが多めにupしておきました。
劣化しやすい脚部インシュレーターも問題はありません。この機種のインシュレーターは劣化しにくく大型でとても良いですね。
ゴムシートはクリーニングしてインシュレーターなどのゴム部などと同様保護剤をかけてあります。
回転調整ボリュームは信頼できる接点復活剤を複数使い分けて使用、接触不良はなく、とてもスムーズに調整できます。
速度切り替えスイッチも接点クリーニングと注油して軽いタッチで確実に動作します。
もちろん回転も安定してストロボスコープも33回転、45回転も問題なく止まります。
アームはいちど取り外してパーツ毎に丁寧に磨き軸部をクリーニングしてとても高感度で問題なくトレースします。
アームリフターもゆっくりとスムーズに降ります。シンプルな糸吊り式のアンチスケーティング機構も問題なく動作します。
このアームは本当に良いですね。特に高感度でベース部の強力さは比類ありません。YP-511もベース部は強力でしたが徹底的に突き詰めています。
よく無くなってしまうアームロックパーツも特に問題はありません。
レコードプレーヤーは本機のようにしっかりと重く丁寧に作られていれば、まず良い音がします。
定評あるモーターですから性能は単売のターンテーブルと同等ですが最小限の切り抜きのみのボード状キャビネットは本当に重く頑丈です。
この点は単売品の組み合わせを上回るポテンシャルがあるといえます。
また、いちばん音に影響するアームも美しく高感度、高性能で頑丈なベース部がしっかりと重いキャビネットに取り付けられています。
直出しケーブルは単売品より接点の少なさでは有利です。
アームの高さ調整も万力状に締め上げるもので、その後のGTシリーズの元になるものですが実はGTシリーズのアームより高感度なのです。
私は以前もこのプレーヤーを使っていたのですが、当時はその能力を生かしきれてなかったような気がします。
現在、本機を使ってみると本当にしっかりした、実に力強く
また繊細で細かい音をとてもよく再現する本当に音の良いプレーヤーだったと再認識しました。
カートリッジの特徴を本当によく引き出してくれます。これ以上何が必要でしょうか。音の良さでは全く文句はありませんね。
レコードプレーヤーはマニュアル機よりオート機の方が人気が高いようです。
しかし、音に拘るなら絶対にマニュアル機です。オート機では掛けられるコストに制限があり、故障のリスクも増大します。
でも、演奏終了後は寝落ちが気になりますね。ここは後付け式のオートリフトアップを使いましょう。
今でも後継機の出ているオーディオテクニカの製品を以前本機を所有していた時には使っていました。
この機種はクォーツロックになる前の機種ですので回転が安定しないのではとお気になさる方も居られるかと思いますが
私が多数のプレーヤーを使ったところでは全く問題ないと確信します。
クォーツロックでないと音が変化するとかクォーツの方が音が良いとかはありません。クォーツなら調整がいらないというだけです。
ストロボが安定して止まらないと気にされる方も居られるかと思いますが
ストロボは電源の50Hzまたは60Hzの明滅を利用しているので目安にすぎません。
実際には電源周波数はその地域の電力使用量によっては微妙に変化するのです。
発電所はその変化をできるだけ少なくする努力はしていますがクォーツ並みにする事はできません。
サーボモーターですからプラッターの回転数は電源周波数には影響されません。周波数で変化するのはストロボの明滅周期です。
なお、本機などのDD方式のプレーヤーはDJ用であって音は良くないといった情報を流す方がおられるようですが逆ステマのようなフェイク情報です。
DD方式はベルトドライブ方式と比べて高い技術と精度が必要で下火になってしまったオーディオ業界にとってはとても厳しいのでしょう。
そのためかつては安物でしかなかったベルトドライブ機がいつのまにか主流になってしまいました。
DJ機としてはベルトドライブは使えないのでDD機はDJ用であってオーディオ用ではないみたいな考えがはびこってしまったようです。
今でもDD機のDCモーターにはコギングがあるので良くないみたいな事が言われるのですが全くの誤解です。
あえて誤情報を流すのはDD機を作る技術のないメーカーの関係者なのでしょうか。
もちろんしっかりとまじめに作られたベルトドライブ機はちゃんと良い音がします。
故長岡鉄男氏もそのように言われていたかと思いますし、私もそう認識しています。
付属品は取扱説明書のコピーと純正のEPアダプターです。画像にはレコードがありますがテスト用ですので付属しません。
さらに即決で購入された方にはADC製IMカートリッジQLM34mkⅢとテクニカ製ディスクスタビライザーAT618をお付けします。
レコードプレーヤーはオーディオ製品の中では特に繊細でその取り扱いには熟練が必要かと思います。
私は今でもレコードを聴くことがメインで多くのプレーヤーを使用してきました。
やはりオーディオマニアでしたらレコードを聴きましょう。
メカ部分がほとんどのアナログレコードプレーヤーはオーディオ機器の中では本当に特別な物と思います。
リサイクル業者の方などご自身で全くプレーヤーを扱う事のないオーディオとは無関係な方が梱包を行うとプラッター
ゴムシート、アームなどをロクに固定もせず送られてしまい本当に呆れる事が多いです。
いくら細かく説明してもわからないのですね。
この点私は趣味でプレーヤーを扱って来ましたので梱包、発送に関しては安心してお任せください。
プラッター、ゴムシート、カウンターウェイトなどは取り外して同梱します。
アームはテープなどで固定して緩衝材も使います。
ただし、段ボール箱や緩衝材はリサイクルを使いますのでご了承ください。
本機もオーディオ界各社が競い合って最高に輝いていた時代のアナログプレーヤーの歴史的銘機といえるでしょう。
当時の製品はシンプルに音を追及し、とても頑丈でしっかりしています。
ヤマハではGTシリーズが特に人気ですが、本機の方にも優れた点がいくつかあります。
実際にお使いになれば、この時代の製品は実にまじめに基本に忠実に作られていた事がおわかりいただけるでしょう。
これからも末永くお使いいただきたいと思います。
□配送は送料のお徳なおてがる配送ヤマト運輸宅急便(EAZY)、大きさは140サイズを予定しています。
□新規の方、悪い評価がある方は即決で落札されても落札者様都合でキャンセルさせて頂く場合があります。
落札後連絡がとれず受取連絡もされない方がいます。新規の方、悪い評価の多い方は入札前に質問欄から必ずご連絡ください。
□動作しない、音が出ないなど重大な初期不良には対応します(商品到着後7日まで)。
とても古い商品です。その後の故障などについてはご容赦ください。
中古商品になります、あまりに神経質な方、購入意思の無い方、完璧を求める方の入札はお控えください。
さらに画像があります。