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作者:松本寶山
作品:忠臣蔵六段目お軽身売図七寸皿
時代:明治中期
寸法:直径19cm
状態:未使用に近い
京薩摩の松本寶山工房の中皿を出品致します。
見込みに描かれた意匠は、仮名手本忠臣蔵六段目のお軽身売りの場面です。主君の仇撃ちに参加する勘平の資金援助のために家内のお軽が祇園の女郎屋に身売りすることを決意し、女衒の源六(右手で腕捲りしている男)が迎えの籠にお軽を乗せる別れの場面です。左下で手をついているのが早野勘平でしょう。
おそらく、松本寶山は仮名手本忠臣蔵の様々な場面を描いた中皿の連作を制作したものと推測されます。
松本寶山は、明治期の京都・粟田口を拠点とした京薩摩の陶業家・絵付師です。本名は松本忠兵衛、京都粟田口東町で陶業を営んでいました。明治16年(1883)刊行の京都の商工業者案内『都の魁』にも「陶器製造所」として掲載されており、当時すでに相当規模の店を構えていたことが確認されています。
松本寶山は安田商店の京薩摩の絵付けにも関与したとされ、「安田」の商標と「松本寶山」の銘を併記した作品も確認されています。
錦光山・帯山などに次ぐ、京薩摩の重要工房と言っても良いでしょう。