【深和】村田宗珠 消息 三月廿五日付 松屋久政宛 古筆了仲極 真筆(中世文書 古文書 書状 下京 豪商 珠光 松屋源三郎 南都 侘数寄)

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【深和】村田宗珠 消息 三月廿五日付 松屋久政宛 古筆了仲極 真筆
商品説明
村田宗珠の消息です。

南都の塗師・松屋源三郎(久政)に宛てた書状で、先日の下向の際は大変親切なもてなしを受けた旨、書状にて礼を伝えるべき所多忙のため延引せざるを得なかった旨、当地の「箱」の御用が繁多のため、遠慮なく送ってほしいと結んでおります。

宗珠はもと南都興福寺尊教院の下部(寺男)であったと伝わり、珠光に見出されその養子になったと伝わります。珠光の没後は下京四条で商業を営んだとみられる一方、甥に家産を譲り隠居し「午松庵」を結び、珠光の茶の湯を京に広めたといわれます。

一方、珠光の茶の湯を南都で広めたのが松屋久政であり、東大寺の塗師職を一族で務める八幡宮若宮神人(有力町人)であったといわれます。天文2(1533)年より『松屋会記』を認めていることでも知られ、奈良や京、そして堺の茶会への参会記録を遺しております。

本書状からは数寄者としての繋がりだけでなく、塗師仕事の発注もまた読みとれ、宗珠もまた南都を往来し、永正~天文期の戦乱から復興を遂げる京の街の塗物需要に応えていたと推察されます。「市中の隠」と称された侘数寄の世界も、塗物を広めるのに好都合であったと考えられます。

しかし珠光の正統を巡る対立や、京の「奈良屋」隠居・宗珠と南都の若手職人「漆屋」源三郎との力関係が文中の端々より垣間見えます。宗珠の子孫が早くに家屋敷を手放した一方、松屋は珠光好みの「松屋三名物」を所持する南都随一の茶家として家名を存続させたことは周知の通りであり、のちに松屋が自らを松永久秀と同系と称したり、宗珠の出身をわざわざ「下部」と書き綴ったのも、家格の上昇や宗珠在世時の積怨があったのやもしれません。

謎多き初期の茶湯者たちの素顔を伝える逸品です。

古筆了仲の極札が付属します。


◆村田宗珠
室町末期の茶人。珠光の養子。号は明窓・印説斎。珠光の茶法を受け継いで、圜悟の墨跡・松花の茶壷・能阿弥から珠光に相伝されたという『君台観左右帳記』などを相伝した。京都下京に茶室午松庵をかまえ、当代屈指の数寄者と評された。

◆松屋源三郎(久政)
戦国-織豊期の商人,茶人。大和奈良の塗師松屋の3代。千利休と親交があり,珠光流茶道の伝承者とされた。天正15(1587)年豊臣秀吉の北野大茶会に奈良三十六衆のひとりとして参会。天文2(1533)年茶会記「松屋会記」を起筆した。慶長3(1598)年没、78歳。姓は土門。通称は漆屋源三郎。

◆古筆了仲
江戸後期-明治期の古筆見。古筆別家13代、名は栄村。明治24(1881)年没、61歳。


〔本文〕
先度者罷下候之処、種々
御懇之儀共、殊御出閑
難忘令存候、尤早々以書
状成共可申入之処、菟角
被過背本意存候、余々
乍延引為御礼一筆
如此候、自然於爰許
箱御用かへかね候、不
可有疎意候、尚期後音
時候、恐々謹言

三月廿五日 宗珠(花押)

源三郎殿へ「申給へ」


付属:識箱・古筆了仲の極札が付属します。
寸法:幅43cm、総丈100cm(最大幅。若干の誤差はご了承下さい)
状態:表具天部にヤケ、経年のイタミがございます。
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商品説明について
・読み下しは参考程度に留め置き下さい。
・水漏れの確認は、真水で1時間行っております。これ以上の水漏れにつきましては保証いたしかねますのでご了承下さい。
・寸法は本体のみの実寸で計測しており、塗蓋・筒などの付属物は含めておりません。また掛軸は総丈・幅の実寸となり、本紙は計測しておりません。ご希望の方はお手数ですが質問欄にてお問合せください。
・細かな山キズ、自然の貫入、釉薬の縮み、石ハゼなどは、個人の見解に誤差が生じる場合がございます。明らかに人為的なキズ、直し以外は無傷としております。
・付属品(箱、布、栞、極書、額縁など)の状態は特筆しない場合がございますのでご了承ください。
・信楽や伊賀など焼き締めの水指や花入のみ、水漏れの有無を確認のうえ記載しております。
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_NM582__2026/9/5
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