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表紙に『騰蛟起鳳卷』と墨書された、風水地理・陰宅墓相関係の肉筆写本です。
本書は、山の形状や龍脈、穴場を図によって分類し、墓所を定めるための伝統的な地理風水書です。
本文の内容から、中国系風水書『九星穴法』または『天機九星九変穴法』の系統を写した実用的な図解写本と考えられます。
【書名】
表紙墨書:
『騰蛟起鳳卷』
【内容】
本書では、墓地の背後にある山や丘の形を九種類の「星」に分類し、さらにそれぞれを九種類の形態に分けて、穴を定める位置や吉凶を説明しています。
本文および図中には、以下のような風水用語が確認できます。
・太陽
・太陰
・金水
・紫氣
・天財
・天
・孤曜
・燥火
・掃蕩
また、山形の変化として、
・第一 正體
・第二 開口
・第三 懸乳
・第四 弓脚
・第五 雙臂
・第六 單股
・第七 側腦
・第八 沒骨
・第九 平面
などが、数多くの手描き図とともに記されています。
図は人体の一部を描いたものではなく、山の峰、肩、左右の支脈、龍脈、穴場などを正面から簡略化して表現した風水地形図です。
小さな丸印や点は、主として墓を造るべき「穴」の位置を示し、周囲の曲線は山の稜線や左右の龍虎、支脈などを表しています。
各図には金・木・水・火・土の五行、正格・変格、左右の方向、穴を定める位置、山や水の配置などが細かく書き込まれています。
【本書の特徴】
最大の特徴は、全体約40丁・約80頁のうち、約35丁・70頁にわたって多数の風水図が肉筆で描かれている点です。
一般的な文字中心の風水写本とは異なり、本書は図によって実際の山形と穴場を判断するために作られた、実用性の高い風水図譜です。
・全編肉筆
・多数の手描き風水図
・九星九変穴法を体系的に収録
・陰宅、墓相、龍脈、点穴に関する専門資料
・約70頁に図を収録
・小型で携帯に適した実用写本
当時の風水師、地師、墓地選定者などが、現地で山形を照合するために使用した可能性があります。
【表紙題について】
「騰蛟起鳳」は、蛟龍が天に昇り、鳳凰が飛び立つという意味を持つ吉祥語です。
優れた人物や子孫が現れることを象徴する表現であり、名穴・吉地によって子孫が繁栄するという風水思想にふさわしい題名です。
ただし、『騰蛟起鳳卷』は本文の原典名ではなく、筆写者または旧蔵者が付けた外題・別題である可能性があります。
【年代・伝来】
制作年代、筆写者、制作地域を示す明確な奥書は確認できません。
紙質、装丁、筆跡、旧蔵状況などから、朝鮮半島で筆写または伝来した風水写本の可能性がありますが、年代および制作地については未鑑定のため断定できません。
出品者による調査では、朝鮮後期から近代初期頃の資料である可能性を考えておりますが、あくまで参考見解としてご理解ください。
【寸法】
縦:約21.5cm
横:約15.5cm
全体:約40丁・約80頁
図入り:約35丁・約70頁
※寸法および頁数には多少の誤差があります。
【装丁】
一冊
袋綴じ・線装
和紙
肉筆墨書
手描き図多数
【状態】
長期間保管されてきた古い写本です。
表紙および本文に、経年によるヤケ、シミ、汚れ、擦れ、折れ、皺、虫損、墨汚れ、紙の傷みなどが見られます。
表紙には使用感と傷みがありますが、古写本としての時代感がよく残っています。
本文には筆写時の訂正、加筆、墨の濃淡、文字の重なりなどがあります。
全頁について学術的な校合や欠丁確認を行ったものではありません。
状態、文字、図、綴じなどは掲載写真を十分にご確認ください。
古書、古文書、肉筆写本の性質をご理解いただける方のみご入札をお願いいたします。
【資料的価値】
風水地理、陰宅墓相、龍脈、点穴、九星穴法、東アジアの民間信仰、朝鮮風水史、中国風水書の受容史などを研究するうえで興味深い資料です。
特に、約70頁にわたって多数の山形図を収録した肉筆図解本は、通常の文字中心の写本と比べても珍しいものと思われます。
風水研究資料、民俗学資料、古文書コレクション、漢籍・写本資料としてご検討ください。
【発送】
領収書が必要な場合は、落札後にお申し付けください。
発行対応いたします。
韓国から丁寧に梱包のうえ、追跡可能な方法で発送いたします。
古い一点物のため、返品・交換はお受けできません。
写真と説明をご確認のうえ、慎重にご入札ください。