アルバムは明るく楽しいカリプソ調の「St. Thomas」から始まる。
この頃、既に「アドリブ命」だったロリンズ。出だしのアドリブは
タイミングを計ってか、イメージが湧くのを待っているのかちょっと
ウロウロするが、フレーズが湧き出してからは次々に出る、二度と
出ないであろう珠玉のアドリブ・フレーズの数々。
続く「You Don't Know What Love Is」はジャズ・ボーカルの定番。
歌うように、切々と豪快にフレーズを紡いでいく。いや~、やっぱり
ロリンズは歌モノに強い。そしてバラードに強い。甘きに流されない
硬派なバラード。ロリンズの面目躍如である。
そして有名な「Moritat」。別名「Mack the Knife」コレも歌モノ。
しかもゆったりとしたテンポで悠々、朗々と吹き進めていく。
威風堂々。テナー・サックスの王道を行くアドリブの洪水。優れた
テクニックもさることながら、アドリブの歌心が最高。
「テクニックがあっても歌心がなければね」そんなロリンズの想いが
溢れている。やっぱり、この『サキコロ』って大名盤。
サイドメンの好演もさることながら、このアルバムは、ロリンズの
アドリブの神髄を、心ゆくまで楽しむべきアルバムだろう。
※ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごとブログより一部抜粋
Sonny Rollins(ts),
Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Max Roach(ds)
Rudy Van Gelder(rec)
Lacquer Cut by RVG
@ Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
Pressed by Abbey Record Manufacturing Co., Inc.
Recorded on June 22, 1956.
□センター・レーベル:
・Washington Ave., Bergenfield, N.J.
・両面DG(深ミゾ)
・HI FI
※スピンドルマーク
□レコード:
・フラット・エッジ
□ランアウトの刻印:
・PRLP-7079-A ↑ EX AB RVG(手描き) A(横向き)
・PRLP-7079-B AB RVG(手描き) E(横向き)
□フロント・カバー:
・ラミネーテッド(フィルム)
□バック・カバー(裏面アドレス):
・none
□オリジナル'58yプレス