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Описание
NIKON製の高精度顕微鏡用双眼ユニットをベースに、天体観測用として製作した高精度双眼装置です。
一般的な天体用双眼装置とは構造・精度・重量・用途が異なり、特に中~大口径の望遠鏡で高倍率観測を行う方を対象としています。
市販の天体用双眼装置では、軽量化やコンパクト化を優先した製品が多数ありますが、本製品はNIKONの業務用・研究用光学ユニットを利用し、機械的剛性、左右像の一致、プリズム精度、高倍率時の安定性を重視しています。
月面、惑星、二重星など、微細な模様や輪郭を見る観測に適しています。
本製品で特に重視しているのは、
・左右像の一致精度
・上下方向の光軸精度
・プリズムの安定性
・機械的剛性
・高倍率時の像の安定性
双眼装置では、単に左右から同じ像が見えればよいというものではありません。
左右の光軸、上下像の高さ、プリズムの角度、眼幅変更時の再現性などが重要になります。
特に高倍率では、わずかな上下方向のズレでも両眼で像を重ねにくくなり、眼精疲労や違和感につながることがあります。
本製品は、組み立て後にレーザー校正器およびコリメーターを使用して光軸を確認し、左右像を自然に重ねやすい状態に調整しています。
特に相性が良いのは、
・マクストフカセグレン
・シュミットカセグレン
・カセグレン
・その他バックフォーカスに余裕のある望遠鏡
・経緯台式ドブソニアン
特に中~大口径の望遠鏡では、望遠鏡本体の分解能が高いため、本製品の性能を活かしやすくなります。
小口径望遠鏡でも使用できますが、望遠鏡本体の分解能が先に限界になるため、一般的な天体用双眼装置との差が分かりにくい場合があります。
ニュートン反射望遠鏡では、一般的にバックフォーカスが不足するため、そのままではピントが出ない場合があります。
この場合、光路長を補正する必要があります。
しかし、市販の天体用バローレンズを使用する場合には注意が必要です。
双眼装置は内部に長い光路を持っているため、市販の2倍バローレンズを装着すると、通常の単眼使用時よりもバローレンズからアイピースまでの距離が長くなります。
焦点は出ても、
・倍率が高くなりすぎる
・視野が極端に狭くなる
・像が暗くなる
・低倍率観測ができない
・シーイングの影響を強く受ける
などの問題が発生し、実用的ではなくなる場合があります。
この問題を解決するため、本製品には専用リレーレンズを別売でご用意しています。
専用リレーレンズは、市販のバローレンズのように倍率を大きくすることを目的としたものではありません。
双眼装置で不足するバックフォーカスを補正し、できるだけ低い倍率のまま焦点を出すための光路補正レンズです。
「倍率を上げるためのバロー」ではなく、
「双眼装置を実用倍率で使用するためのリレーレンズ」です。
用途に応じて 0.3×タイプ / 0.5×タイプ をご用意しています。
使用する望遠鏡の焦点位置、バックフォーカス、接眼部ストロークなどに合わせて選択します。
専用リレーレンズを使用することで、一般的な2倍バローのように全体倍率を大きく上げることなく、より実用的な倍率で焦点を出すことが可能になります。
市販の2倍天体用バローは、単眼観測では非常に便利ですが、双眼装置ではバローレンズから接眼レンズまでの距離が大きくなるため、表示倍率のまま使用できるとは限りません。
本製品のような長い光路を持つ双眼装置では、2倍バローが実質4~6倍程度になる場合があるため、基本的には推奨していません。
高倍率になりすぎると、本来100倍で観測したい対象が400~600倍相当になることもあり、ほとんどの観測条件では実用倍率を超えてしまいます。
そのため、光路長が不足する場合は、専用リレーレンズの使用をお勧めします。
ニュートン反射望遠鏡を赤道儀に搭載して使用する場合には、別の問題があります。
赤道儀では観測対象によって鏡筒がさまざまな方向を向くため、ニュートン反射では接眼部の向きも大きく変化します。
双眼装置では、左右接眼部をできるだけ地面に対して水平に保った状態で覗くことが重要です。
一方、経緯台式のドブソニアンでは、この問題は起こりにくくなります。
特にSky-Watcher Flextubeなどの伸縮式ドブソニアンでは、接眼部の姿勢を比較的一定に保ちやすく、さらに光路長も調整しやすいため、本製品との組み合わせに適しています。
本製品は、レーザー校正器およびコリメーターを使用して左右の光軸を確認しています。
双眼装置では左右方向だけではなく、上下方向の一致が非常に重要です。
左右方向のわずかな差は人間の眼がある程度補正できますが、上下方向のズレは補正しにくく、眼精疲労や二重像の原因になる場合があります。
そのため本製品では、特に上下像の一致を重視しています。
双眼装置を覗くときは、左右の接眼部をできるだけ地面に対して水平にしてください。
人間の両眼視は、通常の生活環境では左右の眼がほぼ水平に並んだ状態を基準として働いています。
そのため、双眼装置を大きく傾けた状態で覗くと、機械的には正しい光軸でも左右像を合わせにくく感じる場合があります。
特に高倍率では、この影響が大きくなります。
望遠鏡側は、2インチバレルです。
望遠鏡の2インチ接眼部に差し込んで使用します。
接眼側は、31.7mm 天体用アメリカンサイズです。
一般的な31.7mm天体用アイピースを左右に装着できます。
本製品は高倍率での解像度を重視した設計です。
そのため、極端な超広角アイピースよりも、見かけ視界45~65度程度の高精度アイピースをお勧めします。
プルーセル、オルソ、高精度顕微鏡用アイピースなどとの相性が良好です。
超広角アイピースは迫力のある観望ができますが、製品によっては周辺収差や像面湾曲が大きく、中心像の解像度を重視する観測では必ずしも有利とは限りません。
① 望遠鏡への取り付け
望遠鏡の2インチ接眼部に本製品を差し込みます。本製品は一般的な軽量双眼装置より重量がありますので、必ず固定ネジを確実に締めてください。
② 双眼装置を水平にします
左右接眼部をできるだけ地面に対して水平にしてください。
③ 眼幅調整
左右の接眼部を動かして、自分の眼幅に合わせます。
④ 左右の視野を一致させます
左右の視野が一つの円として自然に重なる位置に調整します。
⑤ 左右視度調整
左右の視力差は接眼部の視度調整機構で合わせてください。
実際には双眼装置側の光軸ではなく、以下のような原因によって左右像が一致しにくく感じることがあります。
・双眼装置が水平になっていない
・眼幅が合っていない
・左右のピントが合っていない
・眼が疲れている
・双眼視に慣れていない
・左右の接眼レンズに偏心がある
初めて使用する場合には、一度裸眼で遠方を30~60秒程度見て眼をリラックスさせてから使用すると、像を合わせやすくなる場合があります。
また、市販の接眼レンズには、個体によってわずかな偏心がある場合があります。その場合は、接眼レンズをゆっくり回転させ、左右像が最も一致する位置で固定してください。
本製品は高倍率観測を想定して光軸を調整しています。
月、惑星、二重星などの明るい対象では、望遠鏡本体の性能とシーイング条件が許す範囲で高倍率観測が可能です。
一方、星雲や星団などの暗い天体では、20~100倍程度の低~中倍率の方が観測しやすい場合があります。
実際に有効な倍率は、望遠鏡の口径、光学精度、大気状態、観測対象によって変化します。
双眼装置の大きな特徴は、両眼を使って観測できることです。
片眼観測と比較すると、月面の細かな地形、惑星の低コントラスト模様、二重星などが認識しやすく感じられる場合があります。
これは望遠鏡そのものの物理解像度が変化するという意味ではなく、両眼から得た情報を脳内で処理することにより、細部を認識しやすくなるためです。
また、片眼だけで長時間観測する場合と比べ、眼の負担を分散しやすいことも双眼観測の大きな利点です。
接眼部に適切なアダプターを使用することで、CMOS天体カメラを接続することも可能です。
構成によっては、片側で撮影しながら、もう片側で対象を目視確認するという使い方もできます。
撮影する場合は、カメラのセンサー位置や必要バックフォーカスに合わせて調整してください。
本製品には専用ハードケースが付属します。
・防水
・防塵
・除湿保管
ケース内部にシリカゲルなどの乾燥剤を入れることで、プリズムや内部光学系のカビ防止にも有効です。
大型の気圧調整バルブが装備されており、気圧差によってケースが開きにくくなった場合には、バルブを緩めて内部と外部の気圧を合わせることで開けることができます。
高精度な光学機器ですので、使用しないときはケースに収納して保管することをお勧めします。
本製品はNIKON顕微鏡用高精度光学ユニットを利用した天体用双眼装置です。
落下や強い衝撃を与えないよう十分に注意してください。
特にプリズムや内部光学部品を破損した場合、旧型光学部品については交換部品の調達が難しくなる場合があります。
精密光学機器として丁寧にお取り扱いください。
本製品は、初心者向けの汎用双眼装置ではありません。
特にニュートン反射で使用する場合には、
・バックフォーカス
・必要光路長
・接眼部ストローク
・補正レンズ倍率
・架台形式
・接眼部の角度
について一定の知識が必要です。
ご自身の望遠鏡で焦点が出るかどうか分からない場合は、購入前に望遠鏡の仕様をご確認ください。
また、ニュートン反射+赤道儀では、双眼装置を水平に保ちにくいため、双眼観測には不向きです。
ニュートン反射で使用する場合には、経緯台式ドブソニアン、特に伸縮式鏡筒をお勧めします。
光路長不足や接眼姿勢など、望遠鏡側の仕様による問題については十分ご確認のうえご購入ください。
| メーカー | NIKON |
| 用途 | 天体観測用双眼装置 |
| ベースユニット | NIKON顕微鏡用双眼ユニット |
| 望遠鏡側 | 2インチ |
| 接眼側 | 31.7mm |
| 使用アイピース | 31.7mm天体用アイピース |
| 光軸 | レーザー校正器・コリメーター確認済み |
| 推奨望遠鏡 | マクストフ/シュミットカセグレン/カセグレン/経緯台式ドブソニアン |
| 専用リレーレンズ | 0.3×/0.5× |
| リレーレンズ価格 | 別売 ¥8,000 |
| 付属品 | 専用防水・防塵・除湿ハードケース |
購入日より2年間保証いたします。
通常使用において本体構造または調整に問題が発生した場合は対応いたします。
落下、衝撃、分解、改造、誤使用など、使用者側の原因による破損については保証対象外となります。
本製品は、一般的な量産型の天体用双眼装置とは方向性が異なります。
NIKONの業務用光学ユニットが持つ、
・高い機械剛性
・安定したプリズム構造
・左右光路の一致精度
を天体観測に利用することを目的として製作しています。
特にマクストフ、シュミットカセグレン、カセグレンなどで、月面・惑星・二重星を高倍率で観測される方にお勧めします。
また、専用0.3×/0.5×リレーレンズを使用することで、一般的な2倍バローを使用した場合のような過大な倍率上昇を避け、より実用的な倍率で使用できるようにしています。