本阿弥光常「古折紙」・保存刀剣鑑定書附属・山城伝の最高峰「平安城吉則」大名道具
種別:わきざし
長さ:54.8
反り:1.6
目くぎ穴:3
元幅:約2.95cm
先幅:約2.37cm
元重:約0.77cm
先重:約0.56cm
刀身重量:約695.8g
鎬造り、庵棟。大摺り上げ無銘。元幅やや広く重ね厚く、元先の幅差さほど目立たず、反り頃合いにつき、中鋒延びる。地鉄は小板目肌がよく錬れて詰み、小杢交って地沸が細かくつく。刃文は小沸出来の互の目乱れ、帽子は焼き深く掃きかけて小丸に返る。表裏に樋先の上がった二本樋を掻き流す。茎は摺り上げ、目釘孔三、剣形尻、鑢目切りとなる。
まさに大名道具、天下に名高い平安城極めの名刀!!
本阿弥家十二代「光常」古折紙附属。
名物や国宝級の刀剣を所有される方をも唸らせる、初公開の孤高の古名刀のご紹介です。
まず、刀剣の出来や状態の良さはさることながら、なぜ大名道具であるかを説明させていただきます。
本作に附属しております折紙は本阿弥宗家十二代「光常」のもの。十三代光忠までのものを古折紙として古来より珍重しており、十四代以降の値付けを跳ね上げた甘いものではなく、たいへん厳格なものです。
とくに十二代の「貞亨折紙」と呼ばれるものは最高峰の折紙とされ、無銘のものは合議で全員の意見が一致したものに正真と入れ、長さや特徴を書き記します。
この頃のものは無銘は一段下げて極めており、正宗に見えるものを貞宗とし、貞宗に見えるものを信国としていると言われています。
十四代以降の値付けが跳ね上がった折紙は当初は刀の価値が上がったように見え喜ばれたものの、時代を経るごとに実際の流通価格とかけ離れていったため、その折紙の信頼性は薄れていきました。
しかし、十三代までの古い折紙がついたままの刀は当時の値段よりも反対に値上がりし、折紙の代付けの価値の数倍から十数倍で取引されたものも多くあったようです。
そのことから、大名らの間での贈答品として重宝され、新刀期の最上作刀工の作品よりも、家格を示す大名道具(古折紙の刀を持つ事がステータス)となっていったのです。
光常や光忠が折紙を発行したものには名物の刀剣も数多く、有名な重要文化財や、「附 光常折紙」での重要刀剣・特別重要刀剣なども知られています。
※折紙の極めの平安城ですが、これは山城国の平安城長吉と三条吉則を指す極めです。三条の名前で極めてしまうと、三条宗近らの平安時代の古い時代の作と混同されてしまうため、区別するため平安城としているようです。
日刀保の鑑定審査では、権威ある折紙が付いている場合その極めを尊重しますので、そのまま平安城吉則として保存に合格しています。
沸が強く肌が立ったものを長吉、肌目がいくぶん綺麗で気品があるものを吉則とする傾向があるようで、やや大鋒風に延びて焼きの深い帽子は、初代信国や貞宗あたりを彷彿させます。
(私個人の意見としては、摺り上げた茎尻は剣形となっており、正宗や貞宗ら相州上工の作を示す掟に見えるものの、信国や左文字ら候補の中から厳格に時代や作風を精査して平安城へ落ち着かせたものと思われます)
これ程の刀を所有しておられると、目の肥えた目利きの収集家にも一目置かれることは必然です。
刃切れ無し、金銀着二重ハバキ、白鞘。
本阿弥光常「貞亨古折紙」、保存刀剣鑑定書附属。
「所有者変更届け」の書類をお付けしますので、所定の日数(20日)以内に登録証に記載されております教育委員会へ、提出をお願いします。
刀剣類となりますので、未成年者の方は入札をお控え下さい。
(2026年 9月 21日 22時 02分 追加)

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