ロバート・パーカーが過去に100点満点を付けたブルゴーニュは、
たった5本だけと言われますが、そのうちの1本
を手掛けた
ジュヴレ・シャンベルタンのカルト的トップドメーヌ
「クロード・デュガ」。
そのデュガの従兄弟にあたり、同様に超高質ジュヴレ・シャンベルタンの造り手が、この
「ベルナール・デュガ・ピイ」です。
デュガ・ピイはかつてブドウを栽培し、ワインの大半をルロワ社等、名だたる超一流ネゴシアンに売るスタイルを取って来ましたが、
80年代後半に元詰めを始めるや否や、
『ジュヴレ・シャンベルタンでは最上の評価』
を得るに至りました。
現在でも、世界中から引く手あまたにも関わらず、
若木から造られるものや、場所的に劣るものは全て売却。
僅か5ha程の小さなドメーヌながら、
「シャルム・シャンベルタン」特級畑
「マゾイエール・シャンベルタン」特級畑
「マジ・シャンベルタン」特級畑
を始めとする、ブルゴーニュファン垂涎のグラン・クリュを数多く擁します。
ワイン造りについては、化学肥料を止め、堆肥を用いたり、腐敗果はピンセット等を用いて完全に除去したりと
徹底したこだわりを持ちます。
91年からは清澄も濾過も止め、純粋なワイン造りを徹底追求。
造られるワインは、どれも濃縮感に優れ、テロワール毎の違いも感じられる慈悲深い味わい。
長期の熟成によって開花する
「ホンモノ」の素質を存分に備えています。
『皇帝ナポレオンがこよなく愛した赤』
として知られる銘醸畑「シャンベルタン」グラン・クリュを抱えるジュヴレ・シャンベルタン村。
18世紀の英雄ナポレオンは、
『ロシア遠征にまでシャンベルタンを運ばせた』
という逸話も残るほどにこの銘醸ワインを溺愛しました。
以来、このブルゴーニュ随一の高質ワインを人は
『王者のワイン』と讃え、その名声は不動のものとなりました。
「ジュヴレ・シャンベルタン」は、何と言っても威厳を持った男性的な力強さが魅力。
しっかりとした酸とミネラル、タンニンは長期熟成を可能とし、熟成するとビロードのような口当たりを生みます。
濃密な果実と底から湧き上がるような大地の力強さ、
しっかりとした骨格と壮大なスケール感を放つブルゴーニュです。
今回出品の「ゼヴォセル」は、ジュヴレ・シャンベルタンの北西部に位置し、
一級畑の「クロ・サン・ジャック」や「カズティエ」と同じ斜面にありながら、ブロション村に属するため村名という不遇のクリマ。
村名格でこそあるものの、一級畑のすぐ側ということもあり、
力強く飲み応えがあり、長期熟成向きのポテンシャルを備えています。
デュガ・ピィ特製の一級相当の特別区画のキュヴェであり
年間生産本数は僅か1500〜2400本のみ。
平均樹齢は、75年を超えるヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)です。
プルミエ・クリュを彷彿とさせるスケール感と
緻密なストラクチャーを持つ
深みのあるスタイルが特徴のたいへん魅力的なピノノワールです。
ブドウ品種は、ピノノワール100%
2006年は、黄金の丘「コート・ドール」の秀逸年。
を誇ります。
ここから見違えるようなカーブを描く
生命力に溢れた1本であり
この先、お目にかかれないかも知れない稀有な逸品です。