★著者、ルシア・ブラウン・ベルリン(Lucia Brown Berlin)は1936年、米国アラスカ州生まれ。幼少期は鉱山技師の父とともに北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半はチリで過ごす。3回の結婚・離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師などとして働く。一方でアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、1977年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代にサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去(享年68)。生前はアリス・マンロー、レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスなど多くの作家に影響を与えながら、大衆的支持を得ることはなかったのだが、没後の2015年に「掃除婦のための手引き書(A Manual for Cleaning Wome)」によって多くの読者に驚きを与え、「再発見」されることになった。