● 有縁の人 瀬戸内寂聴  敬愛する文学者、人生の師匠、友人知己、人生途上で出会った様々な人々との交友を綴った。著名作家が多数登場。

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自宅保管の品です。中身は新品同様大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。画像にもありますように、保管時の悪さから表紙に薄い折れがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。

有縁の人 瀬戸内晴美

敬愛する文学者、人生の師匠、友人知己、人生途上で出会った様々な人々との交友を綴った。著名作家多数登場。

レビューより
1960年代に書かれたものが多く、京都の谷崎潤一郎の墓を訪ねる文章では、「さほど仏教も浄土の信じている訳ではなく、死者の霊が墓地の中におとなしく眠っていると思っているわけでもない。」という記述(P56)などには、その後の得度し寂聴となった氏を考えると愉快です。(得度した後に書かれたものはほんの少しで、それも直後のものばかりです。) それだけでなく、若い瀬戸内晴美さんの眼で見た人物描写は、最近のお人好しの寂聴さんのものよりもはるかに多彩で読ませます。


何時間も一言も口をきいてくれず、大の男が泣き出して帰ったというような伝説を残すほど怖れられていた川端康成も、瀬戸内氏とは気軽に口をきいたようだ。その秘密は、瀬戸内氏が、武田泰淳の奥さんを娘さんと勘違いしたり、遠藤周作のホラにあっさりだまされたといったオッチョコチョイさにあるのだろう。

  瀬戸内氏が無名のころ、三島由紀夫にファンレターを出して、すぐに返事がもらえたとか、谷崎潤一郎と同じアパートに住んでいたころ、友人の河野多恵子が谷崎のドアに接吻したとか、円地文子は電気釜や掃除機の使い方を知らなかったとか、とにかくおもしろいエピソードでいっぱいだ。

  小林秀雄が「ぼくは、小説が書きたかったんですよ。小説家になりたかったんだ。どうしても小説が書けなかったから、仕方なしに評論みたいなものを書いて終わってしまった。小説が書けてたら、評論なんか書かなかったね。」と言うのを聞いて、〝頭のよすぎる人間は小説家になれず、批評家で終わるのだろうかと思った〟というところは奥が深い。
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