【 史上初「パーカー100点満点」ブルゴーニュ 】
今回の銘柄は、かつて1985年に「ルロワ」が手掛けて、
『ロバート・パーカー初の100点満点の快挙』
を遂げ、当時大変な話題をさらった
ブルゴーニュ史に名を刻んだオスピス・ド・ボーヌの出品です。
この先、2度とお目にかかれない代物かもしれませんので、
絶対に見逃さないでください!
ちなみに100点を獲ったワインの正式名は、
「Hospices de Beaune
Mazis-Chambertin Grand Cru
Cuve Madeleine Collignon 1985
lev par Leroy」。
存在自体が貴重な「オスピス・ド・ボーヌ」。
「ニコラ・ロラン」とその妻「ギゴーヌ・ド・サラン」によって1443年に設立されたのがその始まりです。
オスピス・ド・ボーヌとは、中世当時の慈善療院。
設立当時のフランスをはじめヨーロッパ諸国は、百年戦争の真只中にあり、飢饉やペストと戦っていました。
オスピスはもともとこの地方を席巻した飢饉で苦しむ病人やホームレスの世話をするための施し所。
1457年に初めてブドウ畑が寄贈され、寄贈ブドウから出来たワインの収益によって運営が成されて来ました。
また近年は、
『世界最大のワインオークション会場』
として、ブルゴーニュワインの品質を見極める極めて重要な意味を持ち、その開催期間は
『栄光の3日間』
と呼ばれます。
580年の歴史の重みに、ブルゴーニュの神髄を感じます。
『フランス皇帝ナポレオンがこよなく愛した』
ことでも知られる「シャンベルタン」・グラン・クリュは、
『王者のワイン』
と呼ばれ、気品に溢れるブルゴーニュ随一の鮮烈で堅牢なピノノワールです。
①シャンベルタン(Chambertin)
②シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(Chambertin-Clos de Bze)
③マジ・シャンベルタン(Mazis-Chambertin)
④リュショット・シャンベルタン(Ruchottes-Chambertin)
⑤シャペル・シャンベルタン(Chapelle-Chambertin)
⑥ラトリシエール・シャンベルタン(Latricires-Chambertin)
⑦グリオット・シャンベルタン(Griotte-Chambertin)
⑧シャルム・シャンベルタン(Charmes-Chambertin)
⑨マゾワイエール・シャンベルタン(Mazoyres-Chambertin)
と、ジュヴレ・シャンベルタン村には「シャンベルタン」の名を冠するグラン・クリュが9つ存在しますが…その中にあって
最も野性的な力強さを魅せ、
9つあるシャンベルタンの中では『最強』の呼び声も高く、
『肉に一番合うシャンベルタン』
が、今回出品の「マジ・シャンベルタン」になります。
ブルゴーニュ委員会も、マジ・シャンベルタンを、
「力強く」
「豊満」
「複雑」
「肉厚」
と紹介して、
ジビエや牛肉、仔羊など重厚な肉料理との相性を特に推奨しています。
濃密な果実と底から湧き上がるような大地の力強さ、
堅調な骨格と壮大なスケール感を放つグラン・クリュです。
その味わいのみならず、複雑さ、余韻、抜栓後の時間の変化など、
ゆっくりといろいろなストーリーを語ってくれる
奥深いブルゴーニュワインの歴史そのものです。
オスピス・ド・ボーヌで競売された全てのワインの行く末を、見届けるのは難しいのですが、
赤ワインについて問題なく【最高落札価格】を付けるものが、
今回出品の「キュヴェ・マドレーヌ・コリニョン」になります。
オスピス唯一のコート・ド・ニュイ産であるマジ・シャンベルタン
キュヴェ・マドレーヌ・コリニョンとは、寄進されたオスピス・ド・ボーヌ所有の銘醸畑です。
(1976年にジャン・コリニョン氏が寄贈し、母を偲んで名付けられた名区画 )
畑は、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ・グラン・クリュと同じ斜面に広がり、
キュヴェの3分の2以上は1947年に植えられた
ヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)から造られます。
「ワインの驚くべき凝縮感」
「タンニンの絹のような滑らかさ」
「常に卓越した余韻の長さ」
は、古木に寄与していることは紛れもない事実。
2007年は、コード・ド・ニュイの秀逸年。
8月から収穫まで安定した気候が続き、質の良い瑞々しいブドウが収穫されました。
ブドウ品種は、ピノノワール100%
シルクのように滑らかタンニン、張りのある酸、透き通るようなミネラルが心地よく、優美な印象。
レッドチェリーや野イチゴなどのフレッシュな果実のアロマに、砂糖漬けのフルーツのブーケ。
あらゆる要素が複雑に絡み合う、壮大なスケール感が愉しめる逸品です。
満ち溢れるエネルギーと幾重にも重なった複雑性が内包。
数々のブルゴーニュを飲んで来た舌の肥えたワインラヴァーの舌をも存分に楽しませてくれる
至極の1本であり、
じっくりと時間をかけて堪能したい貴重熟成酒です。
今でももちろん美味しく頂けることに疑いの余地はありませんが、
官能的な味わいと妖艶な香りが魅力のワインですので、
来る日までゆっくりとセラーへ寝かせて頂くこともお勧めします。
熟成19年のたいへん希少性の高いバック・ヴィンテージです。
グラン・クリュの実力を誇る、このオスピスは、
セラーに大切に納めて頂ければ、更なる熟成によって、
複雑さとエレガントさが見事に開花していくことでしょう。
希少なオスピスで尚且つ
秀逸年のオスピス最上畑
しかも史上初の100点満点を遂げたオスピスです。
今後の価格上昇を見越しても今セラーに収める価値の存分に高い逸品です。