「失われた時を求めて」 抄訳版・全3巻 ◆マルセル・プルースト(集英社文庫)

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マルセル・プルースト著、「失われた時を求めて( la recherche du temps perdu)」 抄訳版・全3巻です。鈴木道彦;編訳。集英社文庫。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料はクリックポストで185円です。 

★内容: 一見はなやかな社交界に見られる哀歓と虚栄を通して、世紀末の社会の変遷を描きながら、愛と芸術を求める著者自身の姿を小説化した作品。ジョイスの『ユリシーズ』などとともに、20世紀を代表する世界的傑作とされている。

 著者マルセル・プルースト(Valentin Louis Georges Eugne Marcel Proust)は1871年、パリの裕福な家に生まれた。早くから文学に親しみ、パリ大学で法律と哲学を学ぶ。その後はほとんど職に就かず、いくつかの習作を経た30代後半から51歳の死の直前まで、長篇『失われた時を求めて』を書き続けた。全7篇中の第5篇以後は遺稿に基づいて死後に出版された。本作は後世の作家に強い影響を与え、プルースト自身も、ジョイス、カフカと並んで20世紀西欧文学を代表する作家と位置付けられる。1922年死去(享年)。

 本作は、プルースト自身の分身である語り手の精神史に重ね合わせながら、19世紀末からベル・エポックの時代にかけてのフランス社会の世相や風俗を活写した長大作であるとともに、その「無意志的記憶」を基調とする複雑かつ重層的な叙述と画期的な物語構造の手法は、後の文学の流れに決定的な影響を与えたことで知られる。とくに、ある匂いを嗅ぐとその関連した記憶が思い出されることを、紅茶に浸したマドレーヌの匂いから物語が展開していく本作品から「プルースト効果」と呼ばれている。また、本作の長さは原文で3,000ページ以上、日本語訳では400字詰め10,000枚に及び、世界で「最も長い小説」とされている。

★あらすじ:
〈第1巻〉 ふと甦るコンブレーの記憶。そこで過ごした少年時代を貫く二つの散歩道、スワン家の方とゲルマントの方。それは物語の重要なテーマを暗示する二つの方角である。隣人スワンが経験した苦しい恋と語り手がスワンの娘ジルベルトに寄せた少年の日の恋物語。やがて保養地バルベックを訪れた語り手は美少女たちのグループと知合い、なかの一人、アルベルチーヌへと心が傾いてゆく。

〈第2巻〉 語り手の一家はパリのゲルマント公爵邸の一角に引っ越し、それがきっかけとなって上流貴族の世界が開かれる。社交界の人々の生態と心理が皮肉に描かれ、貴族のなかの貴族、シャルリュス男爵を取り巻く同性愛の世界が徐々に姿を現す。そんな折、語り手の祖母がこの世を去る。だが、語り手が祖母の死を本当に知ったのは、無意志的記憶によってだった。

〈第3巻〉 アルベルチーヌと暮らしはじめた語り手は、彼女がレスビアンではないかと疑い、嫉妬に苦しむようになる。ある日、突然に彼女は姿を消し、やがてその死が伝えられる。第一次世界大戦が始まり、社交界の地図は塗り変わってゆく。戦後、あるパーティに出かけた語り手は、人々の上に刻印された“時”の啓示に胸を打たれ、“時”をテーマにした作品の執筆を決意するのだった。

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