【 今は無き「幻」の銘酒 】
1987年、当主ジャン・クロード・ベラン氏が、
ブルゴーニュの超名門「ルイ・ラトゥール」家
の親戚にあたるフランソワーズ・ヴィエイヤール嬢と結婚したことにより、
ラトゥール家所有の「コルトン」や「シャンベルタン」といった
コート・ドールの名だたるグラン・クリュを引き継ぎ
1987年に彗星の如く誕生した
「ドメーヌ・ジャン・クロード・ベラン」。
この小さなドメーヌは80年代後半に大変な話題となりました。
2008年3月発行のワイナート43号
「至高のブルゴーニュ 今飲むべきはシャンベルタン」特集の中でも
『ラトゥール家から畑を引き継いだ注目のドメーヌ』として、
見開き二面で大々的に紹介されました。
「シャンベルタン」とは、
『皇帝ナポレオンがこよなく愛した赤』
として知られる超絶極上な特級畑。
18世紀の英雄ナポレオンは、
『ロシア遠征にまでシャンベルタンを運ばせた』
という逸話も残るほどにこの銘醸ワインを溺愛しました。
以来、このブルゴーニュ随一の高質ワインを人は
『王者のワイン』
と讃え、
その名声は不動のものとなりました。
シャンベルタンは、何と言っても威厳を持った男性的な力強さが魅力。
しっかりとした酸とミネラル、タンニンは長期熟成を可能とし、
熟成するとビロードのような口当たりを生みます。
濃密な果実と底から湧き上がるような大地の力強さ、
しっかりとした骨格と壮大なスケール感を放つ圧倒的なグラン・クリュです。
そしてそして更に今回は
ブルゴーニュの伝説的秀逸年1996年や1990年を超えるほどの
圧倒的グレート・ヴィンテージ
2001年。
完全無欠のポテンシャルを秘める
「超」「超」「超」秀逸年なのです。
そんな、完全無欠のポテンシャルを備える
彗星の如く誕生したドメーヌ、ジャン・クロード・ベランでしたが…
その後は、
ドメーヌの規模縮小
所有畑やブランドの再編
世代交代
などの度重なる紆余曲折の末、
現在は、「Jean-Claude Belland」の名前で国際市場に出回る新ヴィンテージを見つける事が出来ない
「幻」のドメーヌと化しています。
シャンベルタンの名は、13世紀より記されており、
隣接する特級畑「クロ・ド・ベーズ」との境界線は、中世より変更されておらず長い歴史を持ちます。
知れば知るほどその奥深い味わいに魅了される「至高のワイン」です。
グラン・クリュとしては最も冷涼な気候で、石灰質土壌による水はけの良さが、ブドウの成長を早めるという特性を持っています。
また、隆起した地形のため日照条件が極めて良好。
長時間日光を浴びた果実は、果皮が厚く、色の濃いピノに育ちます。そしてこのピノノワールが力強いグラン・クリュを生み出します。
「アルマン・ルソー」「ドニ・モルテ」「クロード・デュガ」等、
今後さらに入手が困難となる名だたるシャンベルタンの内の1つであることは
間違いありません。
ブルゴーニュラヴァーの舌を存分に楽しませてくれる
『幻の銘酒』
を、セラーに納める喜びには格別なものがあります。