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Описание
| (株)賢祥堂美術 オークション Gallery KENSYODO Auction |

| 作品データ |
サイズ(cm) 径11.7×高8.3
状態良好です。
箱に傷みが見られます。
大本教の聖師として知られる出口王仁三郎は、
宗教家であると同時に、
書・彫刻・陶芸に非凡な才能を発揮した稀有の芸術家でもあった。
本作は、その王仁三郎が自ら築窯した
真如楽焼の初期作に属する茶碗であり、
信楽の土味を基調としながらも、
既成の茶陶観にとらわれない自由闊達な造形精神が色濃く表れている。
まず目を引くのは、胴を巡る大胆な緑釉と赤褐色の景色である。
流麗な筆致にも似た色面の重なりは、計算された意匠というより、
焼成によって生まれた自然の変化を積極的に受け入れた結果であり、
王仁三郎が理想とした「神ながらの芸術」を思わせる。
正面に大書された文字もまた単なる装飾ではなく、
器そのものに精神的象徴を与える存在として機能している。
器形は端正な円筒形を基調としながら、
轆轤目や側面の指跡が意図的に残され、
素朴さの中に力強い生命感が漂う。
高台まわりの荒々しい土の表情も見どころで、技巧を誇示するのではなく、
土と炎が織りなす偶然性を尊重する王仁三郎らしい作風がうかがえる。
見込みに広がる釉景もまた魅力的である。
緑と紫褐色が溶け合う柔らかな色調は、
宇宙的ともいえる広がりを感じさせ、
茶を点てた際には一層深い景色を見せるだろう。
茶碗を手に取り、回しながら眺めることで、その表情は刻々と変化する。
共箱の「初釜」の書付は資料的価値も高く、
真如楽創始期の息吹を今日に伝える点で見逃せない。
王仁三郎作品は近年、
宗教史・近代美術史・民藝史の交差点に位置する存在として再評価が進んでいるが、
本作はその魅力を端的に示す好例といえる。
茶の湯の器でありながら、
一人の宗教家芸術家の精神世界を映し出す造形物。
その自由奔放な筆意と土味豊かな焼き上がりは、
真如楽ならではの個性を雄弁に物語っている。
※タイトル末尾の数字は管理番号です。
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