17-18世紀 ファイアンス白錫釉 モールド手付きピッチャー ジャグ / 1600〜1700年代
size : w180 × φ145 × h335mm
17〜18世紀頃に作られた、大型のファイアンスピッチャーです。
胴全体には螺旋を描くようなモールドが施され、光を受けるたびに陰影が静かに浮かび上がります。
白錫釉のやわらかな肌は、数百年の歳月を経てもなお清々しく、どこか凛とした気配を湛えています。
口縁にはピューター製の蓋、裾には同じくピューターの補強が取り付けられており、
長く使われてきた器ならではの実用の痕跡を見ることができます。
蓋と取手を繋ぐピューター製の固定部は途中で切れており、現在は緩い状態です。
素材の性質上やわらかく、しっかりと固定されているわけではありませんのでご了承ください。
ドイツ圏で焼かれたニュルンベルク焼系のファイアンスではないかと思われます。
いずれにせよ、この規模と造形を備えた無地の白釉ピッチャーは珍しく、現代の空間の中でも確かな存在感を放ちます。
花を生けるための器としてはもちろん、ただそこに在るだけでも美しく、静かな光を宿したような佇まいがあります。
古いものにご理解のある方へ。