1/43 BRUMM メルセデスベンツ Mercedes-Benz 300SLR 1955年 シルバーアロー プレーンモデル イタリア製 MADE IN ITALY
車名の"300"は3リッターエンジン、"SLR"はドイツ語でSport, Leicht, Rennwagen(スポーツ・軽量・レーシングカー)をあらわす。
名称やスタイリングが似ていることから、市販スポーツカー300SLのエボリューションモデルと思われがちだが、
実は関連性は全くない。まぎらわしい名前が付けられたのは、300SLの宣伝広報を兼ねたため、といわれる。
300SLと300SLRが系列関係に無いことは、型式番号からもわかる。300SLのプロトタイプ(1952年のル・マン24時間レースで優勝)は"W194"、
1955年から発売された300SLは"W198"である。一方、F1マシンW196は"W196R"、当車は"W196S"である。
シャーシ
シャーシ構造は20〜25mm径の鋼管を組み合わせたスペースフレームである。ホイールベースは2,370mm、
トレッドは前1,330mm / 後1,380mm。W196との違いは単座から2座席への変更、ホイールベースの延長、
燃料タンクの大型化とオイルタンクの移設などである。
サスペンションは前後独立懸架式で、トーションバースプリングの採用と、リアスイングアクスルの一点支持(シングルピボット)が特徴に挙げられる。
前後輪のインボード式ドラムブレーキには大型の冷却フィンが付けられたが、長距離レースではフェード減少の発生により
ブレーキロックする恐れがあり、緊急時にはドライバーがコクピットからプランジャーを操作し、ブレーキ内部にオイルを注入して
ロックを解除するという安全装置を備えていた。
エンジン
エンジンはW196と同様、直列4気筒を縦に2基並べて直列8気筒としている。右に60度傾けてシャーシに搭載する手法や、
ボッシュ製燃料噴射システム、デスモドロミック式バルブ開閉制御などの独自の機構も共通している。
エンジンが傾いているためトランスミッションとペラシャが左側にオフセットしており、操縦席のドライバーはフロアトンネルを跨ぐ格好で着座する。
排気量はF1用の2.5リッターから3リッター(2,979 cc)に拡大された。シリンダーブロックは軽量なアルミ合金製に変更されたが、
これはレーシングエンジンとしては初の採用例であった。ボアφ78 mm×ストローク78 mmのスクエアで、圧縮比は9.0 : 1。
ピークパワーよりも中低速での扱いやすさを重視しており、最高出力は310PS / 7,500 rpm。
また、特殊燃料を使用するF1と違い、オクタン価の低い市販ガソリンの使用にも対応している。
5段ギヤボックスは2速以上がシンクロメッシュ。ディファレンシャルギヤの背後に設置され一体化している。
エアブレーキ
ル・マン24時間レースが行われる猿てサーキットには、全長6kmのユノディエール・ストレートからミュルサンヌ・コーナーに飛び込む急減速地点があり、
ブレーキへの負担が非常に高い。本番ではその対策として、減速時にドライバーがダッシュボードのレバーを操作すると、
ヘッドレストと一体のリアデッキが後方に跳ね上がり、エアブレーキとなる機構を投入した。
ギアボックスとリンクして2速にシフトダウンすると自動的に閉じ、仰角も2段階に調節可能という凝った仕掛けであった。
| 設計統括 | ルドルフ・ウーレンハウト |
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| ボディ |
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| 乗車定員 | 1 - 2名 |
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| ボディタイプ | 2ドア クーペ 2ドア オープン |
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| 駆動方式 | FR |
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| パワートレイン |
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| エンジン | M196 2.979 L 直8 DOHC 2バルブ |
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| 最高出力 | 310 PS / 7,500 rpm |
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| 変速機 | ZF製 5段MT + 後進1段 |
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| 前 | 前:ダブルウィッシュボーン+トーションバー 後:スイングアクスル+トーションバー |
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| 後 | 前:ダブルウィッシュボーン+トーションバー 後:スイングアクスル+トーションバー |
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| 車両寸法 |
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| ホイールベース | 2,370 mm |
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| 全長 | 4,350 mm |
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| 全幅 | 1,750 mm |
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| 車両重量 | 830 kg |
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| その他 |
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| 生産台数 | 9台(オープン7、クーペ2) |
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