カーオーディオにおいて、音楽の印象を大きく左右するミッドバス。
ボーカルの厚み、ギターやピアノの胴鳴り、バスドラムのアタック、ベースラインの質感。AL-5PRO-Wは、単に低音を強く鳴らすためではなく、こうした音楽の「土台」を自然かつ高い解像度で再現することを目指して開発した6.5インチSQミッドバスです。
振動板には、新開発のハニカム複合ペーパーコーンを採用。
ペーパー系素材が持つ自然な音色と優れた内部損失を活かしながら、ファブリック素材のハニカム複合構造によって振動板に必要な剛性を確保。不自然な響きや共振を抑え、ボーカルや楽器の厚み、自然な余韻を残しながら細かな音楽情報まで描き出します。
目指したのは、単に輪郭を強調した音ではなく、「情報量は多いのに聴き疲れしない音」です。
フレームには高剛性アルミダイキャストバスケットを採用。
不要なフレーム共振や歪みを抑えることで、大入力時にもユニット本来の性能を安定して発揮します。
また、アルミニウムの優れた熱伝導性によってボイスコイルから発生する熱の放散にも貢献します。
磁気回路には大型フェライトマグネットとベンテッドポール構造を採用。
十分な駆動力と制動力を確保するとともに、ボイスコイル背面の空気の流れを改善。音量を上げた際にも低域のキレやレスポンスを維持し、バスドラムの立ち上がりやベースの動きをリアルに表現します。
入力端子には、大型プッシュ式金メッキターミナルを採用。
酸化による接触抵抗の増加を抑え、長期間にわたり安定した接続を維持するとともに、大径スピーカーケーブルにも対応します。
AL-5PRO-Wでは、実際の車両への取付けを考慮し、オフアクシス特性も重視しています。
カーオーディオのミッドバスはドア下部へ取り付けられることが多く、リスナーがユニット正面で聴くことはほとんどありません。
そのためAL-5PRO-Wでは、斜め方向から聴いた場合にも周波数バランスが崩れにくく、左右ドアという厳しい条件でも自然な音場を形成できるよう設計しています。
中域まで素直に伸びる特性を持ち、実測でも約5kHz付近まで大きなピークやディップの少ないレスポンスを実現しています。
そのためワイドレンジスピーカーやツイーターとのクロスオーバー設計にも高い自由度を持ち、自然な音のつながりを構築できます。
Fs(最低共振周波数)は約49Hz。適度なコンプライアンスと十分なストローク性能により、必要以上に重低音を誇張するのではなく、バスドラムの立ち上がり、ベースの弦の動き、低域の空気感まで、締まりと質感を伴って再現します。
さらに、取付奥行は58mmの薄型設計。
本格的な6.5インチSQミッドバスとしての性能を追求しながら、ドア内部のスペースが限られるコンパクトカー等へのインストール性にも配慮しました。画像7枚目の写真はスズキの軽自動車(スペーシア)へ取り付けた参考写真です。
音は振動板だけで決まるものではありません。
振動板、磁気回路、フレーム、ボイスコイル、端子、そして実車での使われ方まで。一つひとつを音質へ結び付けて設計したのがAL-5PRO-Wです。
ボーカルに厚みを。
楽器に質感を。
低域に速さとリアリティーを。
高解像度でありながら長時間聴き続けられる自然なサウンドを目指した、Audio LaboratoriaのSQミッドバスです。
【寸法】
外径:165mm
取付径:145mm
取付深さ:58mm
取付ネジP.C.D:157mm(M3)