張田緑山 色絵松下高士読書図花瓶 横浜焼 隅田焼 横浜薩摩

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Описание


作者:張田緑山
時代:明治初期
高さ:31cm
状態 : 良好(ワレ・カケ・ヒビなどの瑕疵なし)

張田緑山はまだ謎の多い明治の陶芸家です。
神奈川県立歴史博物館が2008年に開催した特別展「横浜・東京―明治の輸出陶磁器」に張田緑山の高浮彫鷲襲群猿大壺が出品されました。
この作品は「東京の諸窯」の展示区画に置かれ、前後には初代井上良斎、原悟山、二代井上良斎、石黒香々などの作品が並んでいました。
また、横山美術館の展覧会で紹介された別作品に《高浮彫八岐大蛇退治花瓶》張田緑山(明治時代前期)があり、「隅田焼」の系譜として紹介されました。

一方、市場では、「横浜薩摩の名工」と呼ばれることがあります。
これは、ニューヨークを本拠とする商社 Van Tyne & Co.が横浜支店で張田緑山の作品を扱い、その多くを海外へ輸出しましたことから、横浜薩摩と呼ばれたものと思われます。
また、これが、日本よりも欧米市場で多くの張田作品が発見される理由と考えられます。

従って、限られた現存資料に基づけば、張田緑山とは、「明治前期から中期にかけて活動した陶磁器作家であり、初代井上良斎らの隅田焼系高浮彫の影響を受け、人物・鳥獣・神話を題材とする大胆な立体装飾を得意とした。その多くは横浜から欧米へ輸出された。」と整理できるでしょう。

銘の書体に関して言えば、張田緑山の四文字銘と緑山だけの二文字銘がありますが、「緑山」の書体は独特であり。「緑」の糸偏が円形を連ねたように書かれます。
本出品作も四文字銘と同様の書体ですので、作風のみならず、銘の書体からも張田緑山の作品と判断されます。

張田緑山の作品の多くは高浮彫(レリーフ)の手法で作成されましたが、本作のようにほぼ完全に独立した立体像で装飾した作品は多くはありません。
その意味から、さなきだに稀少とされる緑山作品の中でも更に貴重な作品と言えるでしょう。
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