【Lee RIDERS 101-J デニムジャケット/Lot.0424/90年代 EDWIN企画 日本製/サイズL】
ご覧いただきありがとうございます。
Levi’sに506XX、507XX、557XX、70505という系譜があるように、Leeには「101-J」があります。
しかも101-Jというジャケットは、単なるLee版のデニムジャケットではありません。カウボーイのための実用品として生まれた衣服が、戦後のアメリカで若者たちの日常着となり、やがてファッション、音楽、映画と結びつきながら世界へ広がっていく――その変化そのものを一着の中に閉じ込めたような、Leeを代表する歴史的モデルです。
今回出品するのは、そのLee RIDERS 101-J。
Lot.0424、90年代頃のエドウィン企画による日本製モデルです。
現在のLeeとはまた少し違う、90年代の日本における本格アメカジ全盛期の空気をまとった一着。そして何より、この個体の魅力は写真をご覧いただければ伝わると思いますが、Leeらしい鮮やかなブルーへと育ったデニムの表情にあります。
■ Leeというブランドと「101」の歴史
Leeの歴史は1889年、アメリカ・カンザス州でヘンリー・デヴィッド・リーが設立したH.D. Lee Mercantile Companyから始まります。
当初は食品や生活雑貨などを扱う卸売業でしたが、20世紀初頭にワークウェアの自社生産へ進出。鉄道員、整備士、農場労働者、カウボーイなど、過酷な環境で働く人々のための衣服を作りながら、Leeはアメリカを代表するワークウェアブランドへと成長していきました。
そしてLeeの歴史を語るうえで欠かすことのできない数字が「101」です。
1920年代にカウボーイ向けのデニムパンツへ与えられたこのスタイルナンバーは、やがてLeeを象徴するシリーズへ発展。1930年代にはCOWBOY JACKETが登場し、その設計思想をさらに洗練させる形で戦後に誕生したのが「101-J RIDERS JACKET」です。
101-Jの誕生は1948年。
ここが非常に面白いところで、101-Jは単に古いワークジャケットをそのまま継続したモデルではありません。
戦前のCOWBOY JACKETに見られたフロントプリーツやバックルバックといった、いかにも1930年代的なワークウェアのディテールを整理し、身体のラインに沿ったフロントヨーク、左右に配された斜めのフラップポケットなどを採用。
つまり、ワークウェアだったデニムジャケットを「RIDERS」という新しい時代の衣服へアップデートしたモデルだったわけです。
そして1950年代になると、デニムは労働着だけではなく若者文化へ浸透していきます。
ワークウェアからウエスタンウェアへ。そしてウエスタンウェアからユースカルチャーへ。
現在では当たり前にファッションとして着ているデニムジャケットですが、その価値観が大きく変わっていった時代を生き抜いたデザインのひとつが、この101-Jです。
■ Levi’sとはまったく異なるLeeのデザイン哲学
101-Jを眺めていると面白いのは、Levi’sのデニムジャケットとは構造そのものがかなり違うことです。
象徴的なのが胸部分。
左右の胸ポケットは水平ではなく、中央へ向かって角度を付けて配置されています。そのラインと連動するようにフロントヨークが走り、さらに縦方向の切り替えが加わることで、正面から見たときに独特の立体感が生まれています。
さらに前立てを見ると、ボタンの周囲を縫うように走る特徴的なジグザグステッチ。胸には小さなLeeのピスネーム。フロントや袖口にはLee RIDERS刻印入りのメタルボタン。
本品では左右にハンドウォーマーポケットも設けられており、ヴィンテージ101-Jの意匠を残しながら日常着としての実用性もしっかり確保されています。
一目で「Leeのジャケット」と分かるアイデンティティがありながら、必要以上に装飾的ではない。
Levi’sともWranglerとも違う、この独自の設計思想こそ101-Jの魅力だと思います。
■ Leeを象徴するデニムと、この個体の色落ち
そして、この個体について何より語りたいのが色です。
写真をご覧ください。
インディゴが長い時間をかけて抜け、鮮やかなライトブルーへと変化しています。
ただ薄くなっただけではありません。
襟の縁、肩のヨーク、胸ポケット、前立て、裾、袖口、そして各縫製部分には濃淡が残り、ステッチの際にはデニム特有のアタリが形成されています。
特に前立て周辺に残る縦方向の表情や、ヨークとボディのコントラストは非常に雰囲気があります。
濃紺のデッドストックには濃紺の魅力があります。
しかしデニムという生地の本当の面白さは、着る人の時間によって完成していくことにもあります。
着て、洗って、また着る。
その繰り返しによってインディゴが少しずつ落ち、縫い目や生地の重なる部分だけに色が残り、最初は均一だった一枚の布に立体的な表情が生まれていく。
新品では絶対に再現できない「時間」が、そのまま服の表面に現れるわけです。
そしてLeeのデニムは、こうした明るいブルーまで育ったときの表情が本当に格好いい。
本品もまさにその魅力を楽しんでいただける個体だと思います。
■ 90年代 EDWIN企画/MADE IN JAPAN
そして本品のもうひとつのポイントが、日本企画時代のLeeであること。
内タグには
「製造者(株)エドウィン商事」
「日本製」
の表記が確認できます。
Lotナンバーは「0424」。
1990年代、日本ではヴィンテージデニムやアメリカンカジュアルが大きなムーブメントとなりました。
古着店にはアメリカから大量のヴィンテージが輸入され、Levi’s、Lee、Wranglerなどの古いワークウェアが研究され、生地、縫製、ボタン、タグ、ステッチといった細かな仕様にまで価値が見出されていった時代です。
そして日本のメーカーもまた、本場アメリカのヴィンテージウェアを猛烈な熱量で研究しました。
その時代に日本市場でLeeを展開していたエドウィン企画のプロダクトには、現在改めて見ても非常に面白いものが数多く存在します。
単なる「昔の日本企画」というだけではなく、日本におけるヴィンテージデニム/アメカジ文化が最も熱かった時代の空気を背景に持つLee。
そこも、この時代の個体を今あえて選ぶ面白さだと思います。
■ 黒×金のLee RIDERSタグ
首元には、黒地にゴールドで
「Lee RIDERS」
「SHAWNEE MISSION, KANSAS, U.S.A.」
と入るクラシックな織りネーム。
色落ちしたライトブルーのデニムに黒×金のタグが映える、非常にLeeらしい組み合わせです。
その下には100% COTTON、Lot.0424、SIZE LARGEの表記。
さらに別タグには「FIT FOR EXTRA COMFORT」「TAILORED SIZES」「SANFORIZED SHRUNK」のグラフィックと「製造者(株)エドウィン商事/日本製」の表記が確認できます。
こうした表からはほとんど見えないタグ一枚まで含めて、90年代日本企画Leeの空気を楽しめる一着です。
■ 状態
USED品です。
全体的に着用・洗濯による色落ち、アタリ、使用感等があります。
ただし、それらを新品同様のコンディションと比較した単なるマイナスとしてではなく、このジャケットに関しては長年着込まれたデニムならではの表情として楽しんでいただきたい個体です。
Leeらしい鮮やかなブルーが非常に綺麗に出ており、襟や前立て、ポケット周辺、縫製部分などに残る濃淡も含め、古着のデニムジャケットとして非常に雰囲気があります。
状態については掲載写真をよくご確認いただき、USEDデニムの特性をご理解いただける方のみご入札をお願いいたします。
■ サイズ
表記:L
平置き実寸
肩幅:約50cm
身幅:約58cm
袖丈:約60cm
着丈:約60cm
素人採寸ですので多少の誤差は御理解下さい。
■ 配送について
ゆうパケット匿名配送・送料無料です。
送料はこちらで負担いたします。
基本的には東京都から発送しておりますが、仕事・出張等の都合により地方から発送する場合があります。
また、夜間に郵便局・ポスト等から発送した場合、追跡情報の反映が翌日になることがあります。発送連絡後すぐに追跡番号が反映されない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
■ 同梱について
複数の商品をご落札いただいた場合、発送方法の都合上、ゆうパケット対象商品につきましては原則4点以上から同梱対応とさせていただいております。
3点以下の場合は個別発送の方が送料を抑えられるため、それぞれ個別でのお取引をお願いする場合があります。
送料はいずれの場合もこちらで負担いたします。
■ 取引のお願い
大変恐縮ですが、スムーズなお取引維持のため、落札後にご連絡・お支払いの意思が確認できない場合や、過去の評価内容からお取引に著しい不安があると判断した場合には、落札者都合で削除させていただく場合があります。
新規IDの方、評価の少ない方、悪い評価が多い方につきましては、ご入札前に質問欄より購入意思をお知らせいただけますと幸いです。
また、落札後はYahoo!かんたん決済の支払期限内にお手続きをお願いいたします。商品到着後は内容をご確認のうえ、受取連絡をお願いいたします。
USED品という商品の性質上、状態について極端に神経質な方、新品同様のコンディションをお求めの方は入札をお控えください。画像・説明文をご確認いただき、ご納得いただいたうえでのご入札をお願いいたします。
Levi’sともWranglerとも違う、Leeにしか作れなかったデニムジャケット。
カウボーイのためのワークウェアをルーツに持ちながら、戦後には「RIDERS」として生まれ変わり、現在までLeeを象徴する存在であり続けてきた101-J。
その完成されたデザインを、日本のアメカジが最も熱かった90年代にエドウィン企画で作り上げたLot.0424。
そして何より、ここまで鮮やかなLeeブルーへ育ったデニムの表情。
新品の復刻モデルとはまた違う、「時間そのものを着る」ような面白さを感じていただける一着だと思います。
お好きな方、この機会にぜひご検討ください。
よろしくお願いいたします。
(2026年 8月 23日 16時 52分 追加)IQ20-5500