本物保証! スペイン・マドリード生まれの画家で、1871年の国立博覧会を始めとする博覧会へトレド大聖堂などの教会の絵画を出品し、1881年にはメルセデス女王の追悼葬儀を描いた【カルロス・ウルタド・イ・コラル/Carlos Hurtado y Corral】(生没年不詳)作。
1877年に制作された油彩風景画「トレド大聖堂、参事会会議室入口」です。
額装背面上部の貼紙には「1878年マドリード美術展/トレド大聖堂、参事会会議室入口の内部風景(サイズ)、カタログ番号167」(左右はほぼ同文)、下部のシールには「ベガ・インクラン財団の目録、1959年、1276」、また添えられた古い保護紙には「Catedral de Toledo(トレドの寺院)、Carlos Hurtado y Corral(カルロス・ウルタド・イ・コラル)、col No.857」と記されています。
これによりますと本品は1878年に開催されたマドリード美術展へ出品されたお品であり(カタログ番号167)、ベニーニョ・デ・ラ・ベガ・インクランによって設立され複数の美術館の創設に関わったスペインの文化・観光財団「ベガ・インクラン財団(Vega-Incln)」の所蔵目録に1959年時点で登録されていた財団旧蔵のお品です。(おそらく目録番号1276)
作者のWikipedia記事には「En la de 1878, Sepulcro del Cardenal Mendoza en la catedral de Toledo, y Puerta de la sala capitular de la misma catedral. (1878年の博覧会では、トレド大聖堂のメンドーサ枢機卿の墓と、同じ大聖堂の参事会室の扉を出品した。)」と記述されており、背面の貼紙は本品がその出品作現物であることを示しています。
本来であれば何れかの美術館に収蔵されていても何ら不思議では御座いません!素晴らしい芸術的価値を備えた19世紀スペインの肉筆古画です。
キャンバスサイズは約85.3×63.7cm。現代のキャンバスですとP30号が近いでしょうか、非常に大きな風景画です。
スペインで一番の格式と随一の規模を誇るトレド大聖堂の内、参事会会議室の入口(扉)の風景を題材とした一作で、威厳と芸術性に満ちたゴシック建築が繊細な筆致にて描き出されています。
画面は電気が普及していなかった19世紀らしく全体的に薄暗く、周囲には濃い影を落としながらも、窓から入り込んだ光が壁面の聖母マリアや彫刻像群を照らしその存在感を際立たせる様が見事に活写されており、スペイン・ゴシック様式の最高傑作と称されるトレド大聖堂そのものを賛美するかのような画面構成と精密かつ写実的な描写からは作者の卓越した画技が伝わってきます。
荘厳とも言える素晴らしい油彩画作品として大いにご自慢頂けることでしょう!どうぞお時間の許す限り画像でもじっくりとご堪能下さい。
画面左下にサインあり。
是非この機会をお見逃しなく!