19世紀後半、イタリアの織物職人が上質な糸を求めてイギリスへ渡ったという言い伝えがあります。
この職人は、シルケット加工という技法を発明した化学繊維学者のジョン・マーサー John Mercer(1791-1866)と出会い、シルケット加工(マーセル加工)された糸の利点を見いだしました。
その後、イタリア人がこの糸を「フィーロ・ディ・スコーツィア Filo di Scozia」という名称でイタリアに輸入し、世界中で販売を開始し、大きな称賛を浴びました。
こうして19世紀後半以降、「フィーロ・ディ・スコーツィア」は、スコットランドのローランド地方中西部、ホワイト・カート川沿いに位置する町ペイズリーの糸工場J&P Coats(J&Pコーツ社)で生産される糸の中でも最高の地位を占めるようになりました。
Andre Maurice アンドレ モリースは、1921年にイタリアのピエモンテ州で事業を創業し、現在4代目でもある アンドレア・スカリオッティ Andrea Scagliottiが経営するイタリアの老舗高級ブランド(ALGIS.S.p.A. アルジス社)です。
同社は男女向けの高品質なカシミヤやウール、夏はコットンやリネン、シルクを中心としたニットウェアを専門としています。
「Made in Italy」のタグは100年にわたって受け継がれた伝統と技術の証ですが、多くの「Made in Italy」を装った廉価品の衣類は中国系のブランドで、イタリア中部のPRATOプラート地域で中国系の工場で過酷な労動を強いられている中国人労働者によって大量に作られているのが現状です。
高級ブランド Andre Maurice (ALGIS.S.p.A. アルジス社)は、創業以来イタリア人職人による100年にわたって伝わる「Made in Italy」の貴重な伝統技術を守り続けています。