70年代から80年代にかけて、米国のWILSONウィルソン社とベルギーのDONNAYドネー社との間では、相互にOEM(Original Equipment Manufacturing)ーブランド名相互委託製造協定が結ばれておりました。つまり、欧州市場向けの米国WILSONウィルソン社ブランドのラケットをベルギーにあるDONNAYドネー社の工場で生産、販売し、米国市場向けのベルギーDONNAYドネー社ブランドのラケットを米国のWILSONウィルソン社の工場で生産、販売するという相互協定です。この協定に基づき、WILSONウィルソン社のジャック クレーマーオートグラフラケットWILSON JACK KRAMER AUTOGRAPHの欧州市場向け分は、全てベルギーにあるDONNAYドネー社の工場で生産されておりました。米国のWILSONウィルソン社から定められた規格に従い、吟味して選ばれた指定素材によって、ベルギーにあるDONNAYドネー社は、70年代から80年代にかけて、欧州市場向けのWILSONウィルソン社のジャック クレーマーオートグラフラケットWILSON JACK KRAMER AUTOGRAPH全てを製造販売しておりました。 このDONNAYドネー社製のジャック クレーマーオートグラフラケットの評判が非常に良かったため、DONNAYドネー社は、余剰に生産した分をコスメ(塗装とブランドロゴ)だけ変更して自社ブランドの製品として売り出しました。それが今回出品のDONNAY MACTIONドネーマクションラケットです。つまり、DONNAY MACTIONドネーマクションラケットは表面的にはドネーのラケットに見えますが、中身は米国のWILSONウィルソン社から定められた規格に従い、吟味して選ばれた指定素材によって製造された欧州版のジャック クレーマーオートグラフラケット EUROPEAN WILSON JACK KRAMER AUTOGRAPHRACKETなのです。
高テンションに耐えうる、木製ラケット史上類を見ない強度と、特徴ある白を基調とするオーソドックスなデザインは、いまだなお他の追随を許さない程美しく、コレクターの間では伝説と化しています。ましてガットを一度も張っていない完全新品は殆ど現存しておらず、過去、現在、又今後とも世界中のコレクター市場でもおそらく絶対に見付からないほどレアな一品だと思います。究極のビンテージラケットと申し上げても過言ではありません。ウッドはまだ生きており、本家ジャック クレーマーオートグラフラケットWILSON JACK KRAMER AUTOGRAPHとは外装とロゴは違えど伝説のチャンピオン達と同じ打球感を味わう事ができる非常に貴重な品だと思います。