【金字塔】アナログの原器 ORTOFONオルトフォン 最初期 SPU-T ”オリジナル=スタイラス&ダンパー” ☆元箱付 Western Electric

  • Окончание торгов08/27/2024 23:24 PM (Tokyo)
  • Текущее время 08/20/2024 23:24 PM (Tokyo)
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Описание товара



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   当方出品物の写真と解説文を盗用する、所謂『フィッシング(=詐欺)闇サイト』の出現が多数報告されている。 件のサイトは、AI技術により自動生成され、任意に消滅した後、再び時と場所、サイト名を変えて再生を繰り返す。これらは言うまでもなく、個人情報と金の搾取が目的である。 本品が「日本のヤフーオークション」以外で「出品」される事は「絶対」にない。本商品が「日本のヤフーオークション」以外のサイトで告知され販売(たいてい半額もしくは割安設定)を謳うならば、それはいかがわしい『フィッシング(=詐欺)闇サイト』である。くれぐれもご注意を。

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   半世紀を振り返ってみた。アナログ”ステレオ音盤再生”を総括すると、結局のところ、世界初のステレオ・カートリッジとして登場した、ORTOFON SPU-Tを超えるカートリッジの名器は遂に出て来なかったではないか?と言いたい。 嘗て、古(いにしえ)のオルトフォンSPU-Tが実現した超絶的な音宇宙は「神話」となり今もなお語り継がれている。”最初期”SPU-Tモデル」はアナログの指標すなわち「原器」であり「金字塔」である。トランス内蔵型 MCカートリッジの代名詞となったSPU-Tの大成功と大人気はオーディオ史にしっかりと刻み込まれた。その後 SPU-Tの復刻版(SPU-GT)が幾度となく企画販売され、その都度やはり大人気と大成功を納めたのは周知の通りである。しかしながら ”最初期”SPU-Tの真の偉大さを知る幾許かの慧眼にとって、復刻版のパフォーマンスはどの回においても物足りないと感じたようだ。”最初期”SPU-Tを超える復刻版は遂に生まれることは無かったと苦言を呈する。復刻版が市場を賑わす度、”最初期”SPU-Tへの再評価が高まり中古価格も高騰した。真の名器の証である。モノの価格には価値が反映する。

   MARANZ(マランンツ)7の最初期オリジナルがそうである。復刻版の7が繰り返し企画販売された。その都度中古のオリジナル7の価格が高騰していった。名器の宿命である。映画でもヒット作が生まれると続編が次々と作られるが、パフォーマンスで1作目を超える続編は決して生まれないものだ。1971年公開ハリウッド映画の傑作「ダーティーハリー」(クリント・イーストウッド主演)は1作目の大ヒットに肖り続編が4本も作られた。わたしは1作目の感動を今も鮮明に覚えている。だから「ダーティハリー」続編(2、3、4、5)が出るたび期待感に胸躍らせて映画館に足を運んだものだ。しかしどの回も失望を味わった。続編はどれも欲望と惰性が入り混じり前作を踏みにじるのが世の常である。「ダイハード」、「ターミネーター」、「ジョーズ」、「ホーム・アローン」然り。ヒット作続編はどれもそこそこの出来であって「1作目が異様に出来が良かっただけ」とする見方も確かにある。

   SPU-Tの音の原風景とも云うべき神々しい響き=圧倒的パフォーマンスは最初期モデルのSPU-Tでしか聴けない。この存在を超えるものは今後も出て来ないだろう。それ故最初期 SPU-Tは珍重され「宝玉」とされるのである。

   出品は、ORTOFONオルトフォン SPU-T。10年ほど前に英国から個人輸入したもの。スタイラスとダンパーも当時のオリジナル状態のままで一切手を加えていない。原器のままである。コンディションは今尚抜群。おそらくそれまでも、あまり使用されなかった個体だと考えられる。試聴してすぐにその圧倒的パフォーマンスの感動体験に大いなる衝撃を受けた。こんな逸品を消耗させるのは勿体無いと考えた。録音マスターテープ並みの扱いである。あとはこれに準ずるものを探し出しそれを普段使いにすれば良いと思った。以来、本品はいわば本命として「 SPU-Tの本尊」として、貴重な原器コレクションとして大事に引き出しの奥に保管される次第となった。現在、あるいは将来も市場でこれほどの優秀保存個体を見つけるのは至難だろう。この機会をお見逃しなく。

   針圧2.0~3.0gで完璧なトレースを実現する今尚しなやかなダンパー、そして今だ健全なるスタイラス。出品に先立ち、約1週間を掛けて SPU-Tをアームに実装して入念な音出しテストを行なった。使用アナログ機材は、アームが同時出品のSME3009-S1(=プロトタイプ)、デッキはTHORENS TD124プロトタイプ。これにQUAD44プリアンプのPHONOモジュール(10mmVポジション) 入力を使用。プリアウト不平衡出力をWestern Electricのトランスで平衡変換して平衡伝送信号を生成。それを平衡ドライブ仕様に改造したヘッドフォンAKG K240 DFでモニタリングするという手法を採用した。

   ヘッドフォンの金字塔とも言えるAKG K240 DFでの平衡伝送モニタリングは、わたしのオーディオ試験に於けるレファレンス・スタイルとなっている。DF(Diffuse Field=拡散音場)仕様のヘッドフォンは、スピーカー再生とほぼ同じ立体的な音場空間と錯覚するほどの見事な音場が頭内に展開する。前方・左右からだけでなく後方からも音が聴こえてくる。謂わゆる「ホールトーン」の再現に長ける。スピーカー再生よりも精度信頼性が高い。なので、これであらゆる事が手に取るように判る。アナログ音盤再生は、接点損失、接触ノイズ、ハム、グラウンドノイズ、シールドノイズ、誘導電磁ノイズ等々、ノイズの海を泳ぎ切らなければ彼岸に辿り着けない。高度に優れたモニタリング環境がないと、製品の性能や魅力を正しく評価分析出来ない。斯様な環境が実現して初めて感性が発揮される準備が整うのだ。

   SPU-TをSME3009プロトタイプに実装し、アナログ盤に針を落とした。 数多の神話はまさしく真実であった。感動の嵐に遭った。凄まじい表現力とはこのことを言うのだろう。豪快にして絢爛豪華。力強い生命力を感じさせるパフォーマンスの生々しさと迫真力。躍動感溢れる音霊に心も弾む。デジタルのハイレゾ音源でも到底太刀打ち出来ない圧倒的な表現力・求心力が SPU-Tに宿るのである。デジタル特有の無機的とアナログ特有の有機的の間に横たわる距離感は永遠に埋まらない。アナログ再生ならではの「血湧き肉躍る」感覚を SPU-Tで存分に味わった。 BlueNote盤、CONTEMPORARY盤、ECM盤などを通じてこれらのアナログ録音がいかに優秀で磨かれた感性を持っていたかを再認識させられた。なんとも艶やかで張りのあるボーカルは温もりを感じる。永く棚びくホールトーンの響きの妙は開放感あふれ息を呑む程美しい。 SPU-Tのパフォーマンス性能の何もかもに溜め息が漏れる。いつしか試験を忘れて音楽に没入した。至福の時間を堪能する事が出来た。

   SPU-Tまたは SPU-GTについては以下のサイトが参考になるだろう。(色文字をクリックするとリンクする)

   16.【SPU GT】昇圧トランス内蔵のレコード針の利点はどこなのか専門家に聞いてみました

   同時出品のOrtofonオルトフォンSPU-T専用アームもご覧あれ。LEMO搭載モデルの「SNの良さ=静謐で精緻な音場」表現に驚かれるだろう。

   【金字塔】アナログの原器 SME3009 S-1”プロトタイプ” LEMO5極改造 +平衡伝送ケーブル・取説付 ORTOFON SPU-T(G/T) 専用アーム

   出品中の SPU-G/T(E 楕円針)とSPU-T(丸針)との個体音質の差について:

   わたしの見解はこうだ。

   本「楕円針」はシャープで緻密。音像よりは音場(=空間)表現に長ける。広大な空間に響き渡る美しいホールトーン。目の前に浮か歌手。滋味深いボーカル再生とオーケストラの再生でこれの右に出るものは無い。ドイツ ECM盤などのユーロJAZZなどは、丸針よりコチラの楕円針との相性が良い。

   本「丸針」は、聴きやすいピラミッド型の音像表現。腰が強く重厚でよく弾む低音。エネルギッシュで躍動感溢れる生々しいパフォーマンスはJAZZ再生でこれの右に出るものは無い。最初期 SPU-Tは、初々しさと瑞々しさが際立つ。採れたての鮮度抜群の果実を丸齧りする時のあの感じ。若々しい女性ボーカルは断然丸針の方に魅力を感じる。

   艶やかで煌びやかな色彩感はオルトフォン SPU-T/SPU-GTEの圧倒的な魅力である。

   古の SPU-T/GTEのパフォーマンス、すなわち品格が確認出来るわたしなりの方法論は、鍵盤楽器=ピアノ演奏の再生である。ピアノという楽器が最高に上手く再生出来る個体は、そのままその他の全要素・全ジャンルを同様に最高に上手くカバー出来ると言うのがわたしのアナログ経験則だ。SPU-T/SPU-GTEだけが、ピアノ演奏の再生で圧倒的に美しいパフォーマンスを実現出来た。他の優秀カートリッジはどれも優秀ではある、がしかしどこか決め手、すなわち「魅力」に欠けるのである。品格の問題なのだと思う。

   わたしが用いるピアノ曲のテスト盤は、リヒテルの「バッハ平均律クラビア曲集 第1巻」(録音 1970年 ザルツブルク、クレスハイム宮殿。オイロディスク輸入盤)である。宮殿大広間での残響音豊かなライブ録音。

   幻想的で深淵なるベーゼンドルファーの響きは、ただただ美しい。夜明け前、小鳥の囀りや、遠くで牛乳配達車が走り抜る生活音が、それと重なる。まるで宇宙と地上とが交信するかのような神々しい感覚をいつも抱く。 毎回毎度、テストを忘れ至宝の響きに魅了される。

   「バッハ平均律クラビア曲の金字塔」と謳われる名盤中の名盤=リヒテル盤(1970年録音)をお持ちの方は是非、本個体 SPU-T/SPU-GTEでこの神妙なる響きを味わって欲しい。