1967年に発表されたピンク・フロイドの記念すべきデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』がCD2枚組限定紙ジャケット仕様のスペシャル・コレクターズ・エディションとして登場。70年代プログレッシブ・ロックの代表格となったピンク・フロイドの原点であるこのアルバムは伝説のオリジナル・メンバーであるシド・バレットが中心となって制作された唯一のもので60年代サイケデリックの重要作として評され後のピンク・フロイドとは別次元の異彩を放つ歴史的名盤である。1967年アビイ・ロード・スタジオで同時期にビートルズが『サージェント・ペッパーズ』のレコーディングを行っており新人バンドだったピンク・フロイドが「ラブリー・リタ」のセッションに参加した伝説も残されている。当時リリースされたステレオとモノラルのアルバムはこれまでにCD化され様々な形態でリリースされてきましたがこのスペシャル・コレクターズ・エディションでは新たな音源とレア・トラックスがまとめられています。CD1には最新AIデミックスによるマルチトラックから再構築された”新解釈”ステレオ・リミックスでアルバム全曲とシングルを収録。ビートルズ同様に60年代に作られたオリジナルのステレオ・ミックスは今となっては技術的にも限界のある音作りだったものを最新AIデミックスによる音源解析されたマルチトラックを駆使して新たなステレオ・リミックスは古典的なステレオ・ミックスと比べ音の配置も大幅に改良された最新リミックスに生まれ変わっておりヘッドフォンで聴き比べるとその違いは歴然と判ります。追加収録されたアルバム未収録のシングル各曲も基本モノラルだった音源からリアル・ステレオ化されています。また「MULTITRACK RECORDING STUDIO SESSIONS」はデビュー・シングル「アーノルド・レイン/キャンディ・アンド・ア・カレント・バン」のセッションが含まれたドキュメンタリー音源でマルチトラックに残されたボーカルのみやバッキング等が断片的ながら収録された貴重な音源です。CD2には英国オリジナル・アナログ・マスターから音質向上させたアップグレード・ステレオ・リマスターでのアルバム全曲とスタジオ・アウトテイクスを収録。通常のリマスターに比べ鮮度の高いアナログ・マスターを元にしたアップグレード・ステレオ・リマスターとなっておりCD1とのミックス違いの参照にもなります。エクストラ・トラックスでは同時期のスタジオ・アウトテイクスをまとめて収録。「マチルダ・マザー」「星空のドライブ」等モノラルだった旧知の音源も最新AIデミックスによるステレオ・リマスターの初登場音源で収録。さらにシド・バレットの未発表曲として知られる「ベジタブル・マン」「最後の叫び」の2曲もステレオ・リマスターで収録されています。”サイケデリックの新鋭”として67年に鮮烈なデビューを果たしたピンク・フロイドの原点『夜明けの口笛吹き』の2024年版最新編集スペシャル・エディション。