レア アンティーク 蛍光ヴォクソールガラス × 濃色 サフィレット ビベルドグラス 星型 銀メッキ / シルバープレート ロケット ペンダント

  • Auction ends05/19/2024 20:27 PM (Tokyo)
  • Current Time05/13/2024 12:28 PM (Tokyo)
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  • Auction ID: b1106710690
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  • Item location: 千葉県
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Product Details

※チェーンは別売りです。
同時代の品で本品に非常に調和するので、そちらもご覧下さい


イギリスで言うところのヴィクトリア時代に流行した天体・星型モチーフのサフィレットのロケットペンダント。

チェーンを通すベールまでオリジナルで、ベールは本体の星の光の部分を形作るパーツと同じです。
ベール裏の粒金飾りは、光を模して一つ一つ手作業の溶接で取り付けられたシルバーボールと、本体裏側のロケットのガラスの縁飾りとリンクしています。
地金部分にも細かいミルグレインが施され、全体的に繊細かつきらびやかな装飾的な作り。
裏のガラス一つとっても、クリスタルのような粘りと透明感を持つ、厚みのあるハンドカットの面取りガラス(ビヴェルドガラス)を用いて、大変細部まで丁寧に作られています。
ロケット部分自体が欠損していたり、ガラスが割れていたりすることもよくありますが、ガラスにも傷・欠けなく、ロケットの中の台紙も、同時代に同じ紙製の台紙を用いたロケットが残っているため、すべてオリジナルと見られます(ロケットを閉めた状態の表からは目立たない水染みあり)。
ロケットの蓋もしっかりカチッと留まります。
このタイプの台紙は、小さくて薄い両面ロケットの写真の台紙によく使われていますが、このロケットにはちょっとした小物が入りそうなサイズです。
当時のサフィレット製品でもエナメル塗りや黒ガラス(フレンチジェット)の喪用のモーニングジュエリーも作られていますが、アンティークのブローチやロケットには、故人の髪の毛の束で花束や草花を象ったり、イニシャルを形作ったり、編み込んでブレードにしたりしたメモリアルな小物類をガラスやクリスタルの蓋に閉じ込めた品がよくあります。
モーニングジュエリーに限らず、昔のヨーロッパでは、エーデルワイスだったり、草花で模様を描いたり、そんなものも入れて身に着けています(エーデルワイスは、今日でもミイラ状になったものが入った当時物が残っています。他にも、既に採取出来なくなった貴重な植物等はコレクターズアイテムになっています)。
フランスは特にアンティークの時代からデコパージュやカルトナージュが盛んで、ハンドメイドの素敵な小物類が現在にも伝わっています。
職人の作った本品でも、ロケット部分は、そんな個人で楽しむための猶予を残した部分です。

表側は星に見立てたスター状のスクエアカット(現代のプリンセスカットに近い)のサフィレットを一番高い中央に据え、その周りの一段低い位置に、星の光の部分に見立てた濃色のサフィレットを散らしています。
この配置もすごく計算されていて、中心の星型のカットのサフィレットはまるで光を放っているような輝きを持つ淡い色調(サフィリーンのように映っていますが、褪せた色調ではありません)で、UVライトでも星の光のような淡い蛍光を見せます。
ライトの種類によっては赤く蛍光もするかなりの変わり種サフィレットです。
透明度の高い、鋭い反射光のキラキラタイプのサフィレットですので、通常時でも太陽光下等ではクリスタルのような虹色の輝きが見られます。
透明度とは異なるこのサフィレットの深い透明感は、裏にフォイルが敷かれたミラーバックのボクソールガラスであるためで、そのために奥底まできらめくような鋭い反射光を放っています。
また、色合いも珍しく、バイオレット系のブルーです。
同じ紫系統でよくあるタイプのようにブラウンごとモーブ(パープル、あるいはピンク)がかっているのではなく、淡いブラウンに淡いバイオレットブルーです。
この色をレンズでは捉えられないのですが、肉眼では暗いところですと分かりやすいです。
対して周りのサフィレットは濃色で、一段低い位置に中央を取り巻くように斜めに置かれているため、より中央のサフィレットの光を際立たせる構図です。
かと言ってこちらが目立たない脇役というわけでもなく、少し陰になりがちな位置に置かれていて暗めのところでよく光るうえ、太陽光に対しても濃い青にギラギラ輝くタイプのサフィレットが使われています。
星の光のモチーフのプレートは台座に一つずつ手作業でロウ付けされ、先端にもいずれもシルバーボールがロウ付けされています。
プレートはロケットを覆うようにカーブが付けられ、周りのサフィレットも、中央から放射状に傾く形にロウ付けされた台座に載せられています。
高さだけでなく、ラウンドサフィレットの形状を含む周囲全体の曲面で中央のシャープさを際立たせています。
但し、アール・デコの直線的な鋭角さはなく、細かい部分では各先端部は草花の模様を型どったアール・ヌーヴォー特有の有機的な優美さを伴っており、無機質で構築的なフォルムでは全くありません。

中央のサフィレットは、このカットでは最大サイズかと思います。
昔のフレンチカットに近いカットで、サフィレットでよくあるのは8mm〜10、11mm(対角線でなく面)です。

ガラスにほぼ傷はありません。
周りのサフィレットの面の一つに針先程の溝?があるくらいです。
オリジナルでこの状態の良さもなかなかありません。
中央のサフィレットは一度外し、裏側も状態を確認済みです。
錆と緑青の付着していた箔の汚れを取り除き、本来の輝きが戻りました。
本体も大きな傷や欠損からは解放されほぼ無傷です。
丸カン裏に削り跡がありますが、恐らく素材を確認するためのものです。
シルバープレート製なのですが、純銀かを確認するために以前の持ち主が削ったものと思われ、真鍮部分の金色が露出しています。
目立ちませんが、本体にもところどころに銀メッキが摩耗して金色がかっている部分があります。
アンティークのプレートは厚いので、研磨剤入りのクロス等で磨かない限り、通常使用では十分この状態を保てます。
クリーニング済み。


何かありましたらご質問下さい。