【金字塔】アナログの原風景 ORTOFONオルトフォン 古生代(=初期〜中期) SPU-GTE ”オリジナル:スタイラス&ダンパー” ☆元箱付 WE

  • Auction ends08/27/2024 23:23 PM (Tokyo)
  • Current Time08/20/2024 23:24 PM (Tokyo)
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  • Auction ID: s1115171031
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    ¥300,000 (~$2,164)

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Product Details



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   当方出品物の写真と解説文を盗用する、所謂『フィッシング(=詐欺)闇サイト』の出現が多数報告されている。 件のサイトは、AI技術により自動生成され、任意に消滅した後、再び時と場所、サイト名を変えて再生を繰り返す。これらは言うまでもなく、個人情報と金の搾取が目的である。 本品が「日本のヤフーオークション」以外で「出品」される事は「絶対」にない。本商品が「日本のヤフーオークション」以外のサイトで告知され販売(たいてい半額もしくは割安設定)を謳うならば、それはいかがわしい『フィッシング(=詐欺)闇サイト』である。くれぐれもご注意を。

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   半世紀を振り返ってみた。アナログ”ステレオ音盤再生”を総括すると、結局のところ、世界初のステレオ・カートリッジとして登場した、ORTOFON 旧モデルSPU-G/Tシリーズ(丸針、楕円針)を超えるカートリッジの名品は遂に出て来なかったではないかと言いたい。 嘗て、古(いにしえ)のオルトフォンSPU- G/T(E)が実現した超絶的な音宇宙は「神話」となり今もなお語り継がれている。古生代モデルSPU- G/T(E)はアナログ・ステレオ再生の「指標」すなわち「原器」であり「金字塔」である。ステレオ初期にとっくに担保できていたSPU-G/T(E)の音の原風景とも云うべき神々しい響き=圧倒的パフォーマンスは古生代モデルのSPU- GTEでしか聴けない。この存在を超えるものは今後も出て来ないだろう。それ故古生代(初期~中期)モデルのSPU- G/T(E)は珍重され「宝玉」とされる。

   出品は、ORTOFONオルトフォン SPU- G/T (E=楕円針)。シリアル番号から、所謂「初期~中期」頃のモデルだと思う。10年ほど前に英国から個人輸入したもの。同時出品の「最初期」SPU-Tと同じ所有者から譲り受けたもの。スタイラスとダンパーも工場出荷時のオリジナル状態のままで一切手を加えていない。原器のままである。コンディションは今尚抜群。外観とダンパーの状態から判断してそれまであまり使用されなかった個体だと思う。私は入手後数週間の使用でSPU-T同様、感動体験に大いなる衝撃を受けた。こんな格別な逸品を消耗させるのは罰当たりと考えた。日本人のほとんどが患っている”もったいない病”である。本品は貴重な原器コレクションとして先の最初期SPU-Tと同様大事に引き出しの奥に保管される運びとなった。特例として「盆暮」の特別な時季の数日のみ使用しすることがあった。古(いにしえ)の SPU-Tや SPU-G/T( E)の超絶パフォーマンスの謎が解けたのも理由だ。答えは「トランス(電磁波)変換」にあった。そしてひとつの仮説を立てた。トランスを背負わない MCカートリッジ SPU-Aモデルに優秀なトランスをあてがえば、SPU-TやSPU-G/T( E)と同等かそれ以上のパフォーマンスを実現できるかもしれない、と。此処からわたしの「トランス遍歴」が始まったというわけだ。夥しい数のトランスを買い求めた。落胆と歓喜に明け暮れた。10年に亘った。しかし、それはそれは楽しい旅であった。旅を長く続けることが出来たのは指標となる原器、すなわちSPU-TやSPU-G/T( E)の衝撃的な感動体験と美しい記憶があったからだ。それが夢を追いかける原動力となった。仮説はほぼ実証できた。そして多様な価値観が新たに生まれた。トランスの魅力にハマったのだ。トランス各々の「窯変効果」の多様性(=個性)に気づいたのだ。良いトランスとはどういうものか?良い音とは何か?オーディオの経験値が高くなった。人として成長できた。ピラミッド【金字塔】の頂を目指し、やがて其処に立つと、大いなる視界が待っていたというわけだ。これこそが古のSPU-TやSPU-G/T( E)が成せるマジックだと気がついた。美しい品格に出会ったこと、それを理解できた事が何よりの幸運であった。諸賢等に是非ともお勧めする。SPU-TやSPU-G/T( E)、このかけがえのない個体を入手されよ。そしてお試しあれ。オーディオにおける「品格」とは何かを実感されるだろう。この機会をお見逃しなく。

   針圧2.0~3.0gで完璧なトレースを実現する今尚しなやかなダンパー、そして今だ健全なるスタイラス。出品に先立ち、約1週間を掛けて SPU- G/T(E=楕円針)をアームに実装して音出しテストを行なった。使用アナログ機材は、アームが同時出品のSME3009-S1(=プロトタイプ)、デッキはTHORENS TD124プロトタイプ。これにQUAD44プリアンプのPHONOモジュール(10mmVポジション) 入力を使用。プリアウト不平衡出力をWestern Electricのトランスで平衡変換して平衡伝送信号を生成。それを平衡ドライブ仕様に改造したヘッドフォンAKG K240 DFでモニタリングするという手法を採用した。

   ヘッドフォンの金字塔とも言えるAKG K240 DFでの平衡伝送モニタリングは、わたしのオーディオ試験に於けるレファレンス・スタイルとなっている。DF(Diffuse Field=拡散音場)仕様のヘッドフォンは、スピーカー再生とほぼ同じ立体的な音場空間と錯覚するほどの見事な音場が頭内に展開する。前方・左右からだけでなく後方からも音が聴こえてくる。謂わゆる「ホールトーン」の再現に長ける。スピーカー再生よりも精度信頼性が高い。なので、これであらゆる事が手に取るように判る。アナログ音盤再生は、接点損失、接触ノイズ、ハム、グラウンドノイズ、シールドノイズ、誘導電磁ノイズ等々、ノイズの海を泳ぎ切らなければ彼岸に辿り着けない。高度に優れたモニタリング環境がないと、製品の性能や魅力を正しく評価分析出来ない。斯様な環境が実現して初めて感性が発揮される準備が整うのだ。

   SPU-G/T(E)をSME3009プロトタイプに実装し、アナログ盤に針を落とした。 数多の神話はまさしく真実であった。感動の嵐に遭った。凄まじい表現力とはこのことを言うのだろう。細胞が悦ぶ音である。豪快にして絢爛豪華。力強い生命力を感じさせるパフォーマンスの生々しさと迫真力。躍動感溢れる音霊に心も弾む。デジタルのハイレゾ音源でも到底太刀打ち出来ない圧倒的な表現力・求心力が SPU- G/T(E)に宿るのである。デジタル特有の無機的とアナログ特有の有機的の間に横たわる距離感は永遠に埋まらない。アナログ再生ならではの「血湧き肉躍る」感覚を SPU-G/T(E)で存分に味わった。 BlueNote盤、CONTEMPORARY盤、ECM盤などを通じてこれらのアナログ録音がいかに優秀で磨かれた感性を持っていたかを再認識させられた。なんとも艶やかで張りのあるボーカルは温もりと妖艶な味わい魅力を感じる。永く棚びくホールトーンの響きの妙は開放感あふれ息を呑む程美しい。 SPU- G/T(E)のパフォーマンス性能の何もかもに溜め息が漏れる。いつしか試験を忘れて音楽に没入した。至福の時間を堪能する事が出来た。

   SPU-Tまたは SPU-G/T(E)については以下のサイトが参考になるだろう。(色文字をクリックするとリンクする)

   16.【SPU GT】昇圧トランス内蔵のレコード針の利点はどこなのか専門家に聞いてみました

   同時出品のOrtofonオルトフォンSPU- G/T(E)専用アームもご覧あれ。LEMO搭載モデルの「SNの良さ=静謐で精緻な音場」表現に驚かれるだろう。

   【金字塔】アナログの原器 SME3009 S-1”プロトタイプ” LEMO5極改造 +平衡伝送ケーブル・取説付 ORTOFON SPU-T(G/T) 専用アーム

   出品中の SPU-G/T(E 楕円針)とSPU-T(丸針)との個体音質の差について:

   わたしの見解はこうだ。

   本「楕円針」はシャープで緻密。音像よりは音場(=空間)表現に長ける。広大な空間に響き渡る美しいホールトーン。目の前に浮か歌手。滋味深いボーカル再生とオーケストラの再生でこれの右に出るものは無い。ドイツ ECM盤などのユーロJAZZなどは、丸針よりコチラの楕円針との相性が良い。

   本「丸針」は、聴きやすいピラミッド型の音像表現。腰が強く重厚でよく弾む低音。エネルギッシュで躍動感溢れる生々しいパフォーマンスはJAZZ再生でこれの右に出るものは無い。最初期 SPU-Tは、初々しさと瑞々しさが際立つ。採れたての鮮度抜群の果実を丸齧りする時のあの感じ。若々しい女性ボーカルは断然丸針の方に魅力を感じる。

   艶やかで煌びやかな色彩感はオルトフォン SPU-T/SPU-GTEの圧倒的な魅力である。

   古の SPU-T/GTEのパフォーマンス、すなわち品格が確認出来るわたしなりの方法論は、鍵盤楽器=ピアノ演奏の再生である。ピアノという楽器が最高に上手く再生出来る個体は、そのままその他の全要素・全ジャンルを同様に最高に上手くカバー出来ると言うのがわたしのアナログ経験則だ。SPU-T/SPU-GTEだけが、ピアノ演奏の再生で圧倒的に美しいパフォーマンスを実現出来た。他の優秀カートリッジはどれも優秀ではある、がしかしどこか決め手、すなわち「魅力」に欠けるのである。品格の問題なのだと思う。

   わたしが用いるピアノ曲のテスト盤は、リヒテルの「バッハ平均律クラビア曲集 第1巻」(録音 1970年 ザルツブルク、クレスハイム宮殿。オイロディスク輸入盤)である。宮殿大広間での残響音豊かなライブ録音。

   幻想的で深淵なるベーゼンドルファーの響きは、ただただ美しい。夜明け前、小鳥の囀りや、遠くで牛乳配達車が走り抜る生活音が、それと重なる。まるで宇宙と地上とが交信するかのような神々しい感覚をいつも抱く。 毎回毎度、テストを忘れ至宝の響きに魅了される。

   「バッハ平均律クラビア曲の金字塔」と謳われる名盤中の名盤=リヒテル盤(1970年録音)をお持ちの方は是非、本個体 SPU-T/SPU-GTEでこの神妙なる響きを味わって欲しい。