絶版!! カミュ全集 全10巻揃 新潮社 ノーベル文学賞受賞!! 検:異邦人/ペスト/サルトル/カフカ/ドストエフスキー/プルースト/ヘミングウェイ

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 みなさんは、アルベール・カミュというフランス人の伝説的な作家と、その小説『異邦人』という作品をご存じでしょうか。1930年代から1950年代に多くの作品を発表し、1956年に戦後最年少(43歳)でノーベル文学賞を受賞、1960年に自動車事故で急死するという悲劇でその創作活動は終わっています。小説にとどまらず、ジャ-ナリスト、戯曲家、思想家としても精力的に執筆した、まさに戦中、戦後のスター的存在として、ジャン=ポール・サルトルとともに、文壇の中心的人物でした。彼の作品で最も有名なのが、『異邦人』(1942年ガリマ-ル社、邦訳1951年新潮社)であり、ルキノ・ヴィスコンティ監督により映画化もされました。
 今回ご紹介するカメル・ダーウドの小説、『もうひとつの『異邦人』ムルソー再捜査』 (原題Meursault contre-enqute、2014年)は、まさに、カミュのこの『異邦人』を出発点、もしくは核とする、「書き直し(rcriture)」であることが、最も読者の関心を集める理由となったようです。ただし、パロディとか、単なるリメークというものではなく、ダーウド本人の言葉では、『異邦人』という傑作の「死角(angle mort)」からのアプローチによる、作品の本質を「再捜査」する試みです。
それでは、その「死角」とはなんでしょうか。
カミュの異邦人という作品は、当時大流行語となった「不条理」の文学として知られています。主人公ムルソーは、アルジェリアに住むフランス人ですが、ある日母親が亡くなったという電報を母のいた養老院から受け取ります。小説の冒頭は「きょう、ママンが死んだ」で始まります。その後、母の死を特に悲しむ様子も見せないまま、数日後に、事の成り行きから、友人ともめていたらしいある「アラブ人」を射殺します。その結果、裁判になり、彼は死刑を宣告されるのですが、その主な理由は、殺人ではなく、母親の死を十分に悲しんでいなかった、翌日も喪にふくさず、破廉恥な行為をしていたということからの彼の非人間的な人格に置かれています。あえて特赦請願をしないまま、刑の執行を迎えます。作品はムルソーの一人称で語られます。
 この20世紀中盤の文学の金字塔とも呼ばれる作品のある一点に注目したのが、カメル・ダーウドでした。ダーウドの作品の主人公は、ムルソーに殺された「アラブ人」の弟、ハールーンHarounです。弟は殺された兄の名はムーサーMoussaであったのに、『異邦人』中で一度も名で呼ばれることが無く、ただ「アラブ人」と呼ばれ、一切の説明もされず、ほぼ人間として扱われなかったことに憤り、その死の真相についての再捜査を試みるのです。この死角は、本当に『異邦人』発表*後70年間以上扱われることがなかったようです。作者は、誰にも語られなかった無名の死者に(弟の代弁で)自らを語らせるという試みにとても心そそられたと言っています。「今日、マー(お母さん)はまだ生きている」で始まるダーウドの小説は、一見、カミュの作品のネガポジ反転のように、登場人物(母、友人、恋人、女性たち…)、事件(特にフランス人の殺害)、情景描写、小道具の再生を繰り返していきます。しかしながら、主人公の、兄の死の真相解明と無実であるのに殺害されたことへの糾弾、そして自らの運命における自由の希求の物語を「一人称」で、様々な主題-神の存在、言語、人間の条件、愛-を孕みながら、展開しています。また哲学的であるというだけでなく、そのイマジネール(想像の世界の産物)とファンタスム(幻想)の世界をメタファーで描くというフィクションとして醍醐味を、『異邦人』と勝るとも劣らず発揮しているように、私には感じられます。文体は重すぎず、しかし繊細で、読者に積極的な読解を促す作品です。

ご存じの方には多言ではございますが、その量と質からも、最高のカミュ全集でございます。名訳中の名訳でございます。
大事にコレクションしておりましたが、増えすぎたDVD・CD類の整理をしており、この度出品させて頂きました。格安にて出品させて頂きましたので、どなた様かお引取り頂き、お楽しみ頂ければ、誠に幸いです。
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